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前回に補足してプライドの高い総悟を土下座させるほどのこの女性、総悟が心底尊敬してやまないこの女性こそ――
沖田「お久しぶりでござんす、”姉上”。
遠路遥々江戸までご足労ご苦労様でした」
総悟の姉の沖田ミツバさん。
訳あって一緒に江戸まで来ることが出来ず武州に残してしまったが、元気そうでよかった
総悟の頭を撫でていたミツバさんの瞳が私に向く
ミツバ「あら?そこに居るのはもしかしてAちゃん?
見ない間に随分大きくなっちゃって」
『久しぶり。ミツバさんはお変わりないようで』
ミツバ「そんなことないわよ〜。最近老けてきちゃって」
『全然、ミツバさんは変わらず綺麗だよ』
ミツバ「もぉ、Aちゃんったら」
一見ほのぼのした会話に見えるだろうが、総悟からの視線が怖い
ミツバさんが“老けてきちゃって”って言った時点で殺意の籠もった目が向けられた
それがミツバさんの視線が総悟に戻ったときにはキュルルンとした目になってるんだからとても怖い
ミツバ「あ、その結紐まだ使ってくれてたのね。
もう色褪せてるし買い替えてもいいのに····」
『ううん、これは最後まで使う。
お守りだし』
そういえば嬉しそうに笑ってくれるミツバさん
その反対に殺しそうな目をしてる総悟
アンタら本当に兄弟なのか。
近藤「まぁまぁ兄弟水入らず、邪魔立ては野暮だぜ。
総悟、お前今日は休んでいいぞ。折角いらっしゃったんだ、ミツバ殿に江戸を案内してやれ」
沖田「ありがとうございます近藤さんっ!
ささ、姉上」
近藤さん直々に休暇を言い渡された総悟はいつもは無表情の顔を明るくさせてミツバさんの手を取ると足早に外へかけていった
山崎「あ、あの、何なんですかアレ」
『いいからいいから』
何か言いたげな山崎を引っ張って外へ出ると近藤さんも一緒についてきた
近藤「彼奴はな、幼い頃に両親を亡くしてそれからあのミツバ殿が親代わりだったんだ。
彼奴にとってはお袋のようなもんなんだよ」
『武州を出てもう5年。その間直接会う事が出来なかったから嬉しいんでしょ、彼奴。
表情がゆるゆる過ぎてバレバレ』
近藤「今日くらいいいだろう。男にはああいう鎧の紐解く場所が必要なんだ。
特に彼奴のように弱みを見せずに固意地張ってる奴にはな」
そう言いながら私の頭を撫でる近藤さんの手をはたき落とす
なんだ、私が彼奴と一緒とでも言いたいんか?
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バナナ(プロフ) - honoさん» お待たせしてごめんねぇぇ…すごい時間かかったけど戻ってきたよぉ、お話書くの頑張るねぇ……。コメント、ありがとございますぅぅ!! (9月12日 15時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - み○きーさん» うわぁぁあん、こんなに長くお待たせしてしまってごめんなさぃぃ…続き待っててくれてありがとぉ……コメントもありがとぉぉ…… (9月12日 15時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - よのやさん» たいっっへん長らくおまたせしましたァァァ!!!ミツバ篇、感動の回になるようにお話を考えますので、何卒、何卒ぉぉ…!あったかいコメントありがとうございますぅぅ!! (9月12日 15時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
hono - このお話、大好きです︎🫶🏻更新待ってます!! (2023年4月10日 2時) (レス) @page38 id: 7d61f04700 (このIDを非表示/違反報告)
み○きー - 続き楽しみです!待ってま〜す! (2023年3月31日 22時) (レス) id: e1b7b0a3ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バナナ | 作成日時:2022年4月6日 21時