女だけど真選組総長やってますが何か？ ６

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ズイッと土方ヘ詰め寄る総悟に全員の視線が集まる

総悟を表情一つ変えずに見つめる土方に負けじと睨む総悟



総悟「土方さんじゃありやせんか。こんな所でお会いするたァ奇遇だなァ」



ただでさえ総悟はポーカーフェイスなのに、表情そのものを何処かに置いていってしまったような真顔に身の毛がよだつ

只ならぬ雰囲気に、饅頭を頬張ってる旦那の横へ避難した





沖田「どの面下げて姉上に会いに来れたんでィ」



表情なんてないのに、総悟が発する言葉の一つ一つに鋭い棘が含んであった


いつも土方を殺そうとしてバズーカーを抱えてる総悟だが、今回は本当に殺しそうだ





『待って総悟！一旦話を―――』



山崎「ち、違うんです沖田さん！俺達は此処に、ぅブゥッ！！」



声を上げて弁明しようとした私と山崎

だが、最後まで言い終わる前に土方の回し蹴りが山崎の顎を蹴り上げた


ドサッ、と大きな音を立てて倒れる山崎


その土方の行動は、同時に声を上げた私にも”黙れ“と言ってるような気がして直ぐに口を閉じる




土方「邪魔したな」




痛タタタ、と頭を擦る山崎の首根っこを掴み、ズルズル引っ張りながら土方は部屋を出ていってしまった



その背中を見えなくなるまで睨み続けた総悟

やがて、邪魔者が消えたとでも言うようにフンと鼻を鳴らすと総悟も出ていってしまった








結局部屋に取り残されたのは事情が分からない私達3人


無駄に広い部屋に、饅頭を食う旦那の咀嚼音だけが響く


そんな沈黙を破ったのは蔵場さんだった



蔵場「なんだか重たい雰囲気になりましたが、一旦気を取り直しましょう。
お茶をご用意致しますね」



銀時「いーや結構だワ。これ食ったら帰るし。
Aも帰るだろ？」



『うん、帰る』



そう言えば、またいつでもいらして下さいと蔵場さんが見送ってくれた


蔵場さんの見送りを受けながら暗い夜道に旦那と二人で歩く


総悟と土方のことがあってか足が重たく感じる




銀時「で、Aは知らねーの？」



『何が？』



銀時「何って、彼奴等の事に決まってんだろ。
なんであんなややこしい関係なのかってこと。

昔馴染みなら、なんか知らねーの？」



後頭部に手を添えながら私を流し見る旦那に首を振ってみせる



『昔はこんなんじゃなかった。近藤さんのもとで皆仲良くやってたよ。

なのに、いつからこうなったんだろ』



見上げた先には、無数の星が瞬いてるだけでその答えなんて見つかりもしなかった

気に食わねぇ→←　”

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