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松平「聞けぇぇぇい!!」
何も出来ない悔しさに、拳を握ってるととっつぁんの声が響いた
松平「ターミナル周辺に留まってる民間人に告ぐ。
直ちにターミナルから離れなさい!
今からエイリアンに一斉放射を仕掛けるゥ!!」
『マジで!?』
それはやめて欲しい
私達まで確実に死ぬし、第一エイリアンに取り込まれてる神楽も死んでしまう
近藤「とっつぁん待ってくれ!
民間人のガキが一人エイリアンに取り込まれてる!!」
松平「近藤、ガキ一人の命と江戸を同じ秤に掛けるつもりか。
人を救うってことは、人を殺める以上の度胸が必要なんだ。
大義を見失えば、救える命も救えなくなるんだぞ。
甘ったれてんじゃねェよ」
近藤「しかしとっつぁん!
Aちゃんまであのターミナルに居るんだ!」
松平「何ィ!?何故それを先に言わなかった!!
Aちゃん、悪い事は言わねぇ!
そこから早く離れろ!
おじさん、そのエイリアンと一緒に撃っちゃう事になるから!!」
さっきの態度から一変してんじゃん
変わりすぎだろ、あのおっさん
坊主「行けよ、嬢ちゃん。
そこのお前もだ。
もうじきここも火の海だ」
銀時「テメェ、まさか一人で···」
坊主「つくづく情けねぇ男だよ、俺は。
最強だ何だと言われたところでよぉ、なんにも守れやしねぇ。
家族一つ、娘一つ守れやしねぇんだ」
建物の端で、番傘を構えた星海坊主
その背中は大きなものなのに、小さく見えた
坊主「これも逃げ続けてきた代償か。
すまねぇ、神楽。せめて最後はテメェと一緒に死なせてくれ」
銀時「フッ、これだからよぉ、世の中の親父は娘に煙たがられちまうのかね。
お父さんよぉ、アンタ、テメェのガキ一人信じる事が出来ねぇのかい?
あいつがこんな事で死ぬガキだと思ってんのかい?
A、5分だ。5分だけ時間稼いでくれ」
『5分だけ時間稼いでどうするんだよ
そんな短時間で神楽を救いあげる宛でもあるのか?』
銀時「俺を信じろとは言わねぇ。
だが!!」
((ブッシャァァァ
旦那が木刀で核をぶっ刺すと、緑色の液体が拭き上げた
「あいつの事、信じてやってくれよ」
その液体は触手となり、旦那を取り込んでしまった
なんて無茶な事をするんだ、この男は
それでも、やらなきゃならない
私が今出来る精一杯の事を、旦那と神楽が無事に戻ってくる事を信じて待ちながら
私はとっつぁんの乗ってる軍艦から見えやすい位置に立ち、深呼吸した――
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作者名:バナナ | 作成日時:2021年9月27日 11時