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結野「な、何でしょうかあれは!?
逃げ惑う人々を押し切って何かが此方へ···
あれは、犬!?
いや、侍!!」
『だ、旦那!?』
此方に向かってきていたのは定春に乗った旦那だった
恐らく神楽を助けに来たんだろう
土方「お前ッ、なんで此処に!?」
土方が旦那に聞くが、当の本人はカメラに夢中になっていた
···と、思ったら急にエイリアンVSヤクザとかいう映画の宣伝をし始めた
銀時「見に来てね!
あ、あとA。お前も来い」
『え?はぁ!?
ちょ、待っ···ぐへぇ!』
有無を言わさずに、後ろ首を掴まれた私は走り出した定春によって連れてかれた
あ、ちょ、首締まってる···!
死ぬ死ぬ死ぬ!と、旦那の腕をバンバン叩くと理解してもらえたのか定春の上に降ろされた
『うえッ、し、死ぬかと思った···』
銀時「死んでねーから安心しろ。
てゆーか、死なれたら困る」
『はあ?』
急に何を言ってんだ、と旦那を見上げると、旦那は真っ直ぐターミナルを見ていた
銀時「お前が依頼したせいで、こんな事やらなくちゃいけなくなったんだろーが。
責任持って手伝ってもらうからな」
『いや私が依頼人!
なんで依頼人が手伝わなきゃいけねぇんだ!』
銀時「よし定春ー、コイツ振り落とせ」
『分かった分かった!行くから!』
定春に振り落とされない様に、必死にしがみつく私を見た旦那は“行くぜぇ!”と突っ込んだが、次の瞬間に私達が居たのはエイリアンの口の中だった
銀時「あり?」
『「「「···」」」』
食われたんだけど
旦那に連れてかれて数秒で食われたんだけど
『どーしてくれんだクソ天パァァァ!!
さっきの威勢のいい“行くぜぇ!”は何!?
“逝くぜぇ!”って意味だったの!?』
銀時「お、落ち着け!
まだ逝ってないだろ!?
ほら、さっきの“行くぜぇ!”は、(口の中に突っ込んで)“行くぜぇ!”って意味だから!」
『いってんのはテメェの頭じゃボケェェ!
口の中に突っ込んでどーすんだ!!』
死因エイリアンの口の中に突っ込んで食べられた、とか笑えないから!
“何とかしろよ天パ!”と旦那の肩を揺らしていると、定春が走ってる方に一つの光が見えた
『あ、出口!!』
銀時「よっしゃ、彼処から出るぞ!
掴まれ!」
その掛け声に旦那の腰に腕をまわすと、スピードを上げた定春
大きく開き始めた出口を見ると、見慣れた赤い髪の毛が見えた
『神楽!!』
銀時「神楽ァァァ!!」
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作者名:バナナ | 作成日時:2021年9月27日 11時