三つ巴：A ページ15
「おっと、足が消えた…戻るな。問題ない。」
セイバーの足が消えた…と思ったら戻った。
霊体にさせる、のか？触れただけで？
恐らくそこのアーチャーはそれに苦しめられていたのだろう。
綺麗な女の人〜って思ったけど！
「割り入ってすまんな！
なに、我は誰の味方にもならん。
さあ、殺り合おう！」
そう、これは聖杯戦争！
−容赦は無しですよ、セイバー！
「分かっている！
さて、足を止めた所悪いが一瞬で方を付けるとしよう」
剣を振る。
槍に受け止められる。
足は霊体化してしまうが、
過剰な魔力供給によって溢れた魔力が即座に補完する。
それだけの隙を突いて突撃してくるライダー。
空を飛ぶ乗り物に乗っていてランサーとは言わせないぞ？
まあ資格はありそうだが…。
それを受け流し、体制を立て直す。
矢は雨のように焔を撒く。
恐らく飛び火しないのであろうがその分の熱が込められている。
厄介なのはやはりアーチャーか。
ライダーの槍も脅威だが。
接近戦を仕掛ける！
「来ますかッ！」
弓を下ろしアーチャーが構えたのは薙刀だった。
刀も佩刀しているように見えたが。
「せいッ！！」
剣と薙刀を交える…
「おらァッ！！」
振りをして蹴り飛ばす。
「ぐぅッ！まだまだぁ！」
恐ろしいなアーチャー。
不意を突いたつもりが、アーチャーはすぐに薙刀で剣を払い、投げの体制に入ろうとしていた。
体制を立て直すのも速い。
「近接もいける口か汝は！」
「ええ、それなりに心得はありますともッ！！」
およそ女と思えぬ速さの突進。
流石に剣が削れたか…！
どちらも遅れを取らぬ鍔迫り合い。
それに割って入るはライダー。
「了解だよマスター！まかせてー！
シャルルマーニュ十二勇士！アストルフォー！！
いざ尋常に−−」
「『
襲ったのは強烈過ぎるタックル。
「がっ…！」
「ああっ…！！」
−セイバーーー！！！
「問題ない！」
咄嗟に防いだはいいものの、かなり影響が大きい…
片腕持って行かれそうになった。
流石はライダーと言うべきか。
−お、応急手当！
ぽわーと訳の分からない一人言を言いながら遠隔で治療し始めるマスター。
筋はいいのに動き回れないとは残念だ。
−アーチャーもライダーも、強者であると見た。
−魔力を回せ！
−
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：石蕗 | 作成日時：2018年1月16日 14時
