*遊園地3 ページ12
Aside
5分ほどそらるのされるがままになっていると私から離れて、
「…唇にも、して欲しい?」
そんなふうに、意地悪く尋ねてきた。
気づけばそろそろ頂上で、私としても唇へのキスは頂上でしてほしいので、コクリと頷いた。
これで、唇にしてくれると淡い期待を抱いていたのだが、それは甘すぎる考えだったようで…
「…ほら、言って。」
そらるはおねだりをしないとしてくれないらしく、そう、囁いた。
こんなにも甘くってSなそらるを見るのは初めてて、自分でも信じられないくらい顔は熱くなっている。
今はゆでダコみたくなっているだろうに、これ以上恥ずかしくさせるなんて、どれだけドSなんだろう、なんて考える。
「早く…。」
急がないと頂上についてしまう、そう思うのだけど恥ずかしいという気持ちが勝ってしまってなかなか言い出せない。
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『…唇に、キス して…』
やっとの思いでその言葉を絞り出した時には、もう頂上に差し掛かっていた。
そらるも焦ったのか、それとも知らないうちに私が焦らしていたのか、今までの優しい口付けからは想像出来ないほど、強く、唇を押し当ててくる。
『…んっ、、ふっ、、ぁ、、』
思ったよりも長い口付けにびっくりして目を開けると、そらるも気づいたようで 目が合った。
その狼のような瞳に捕えられ、ちっとも抵抗できなくなってしまって、力も抜けた。
それと同時に舌が入ってきて、絡ませようと私ものを追いかける。
長い長い口付けに、必然的に息も荒くなってしまい クラクラする。
それだけでトロトロに溶かされてしまった私は キスが終わってもしばらくのあいだ放心状態だった。
まだ観覧車が下につく様子はなくって、そらるはもう1度唇を重ねようとしてくる。
『っ、もう、だめっ、、』
「……やだ」
『もう 無理だって…!』
「俺、《 お子ちゃまなそらるくん 》だから聞き分け良くないんだよねぇ。」
『…な!! …んっ、、ちゅっ、、ふっ、、』
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ゴンドラから降りる時、酸欠によって転びそうになったのは、……秘密にしていてください。
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Loi -ロイ-(プロフ) - 涙色さん» そうだったんですね、こちらこそ勝手に事を進めてしまって申し訳ないです。 ありがとうございます^^* (2018年8月6日 18時) (レス) id: 91b90c9218 (このIDを非表示/違反報告)
涙色(プロフ) - Loiさんすみません!コメント欄を全然読んでいませんでした(汗)リクエストに答えてくれて、しかも1つの小説として取り上げてくれて、ありがとうございます!とても嬉しいです。これから全部読んできます! (2018年8月6日 17時) (レス) id: 405087afcc (このIDを非表示/違反報告)
Loi -ロイ-(プロフ) - 涙色さん» 勝手で申し訳ないのですが、このままお返事がなければ一つの小説として公開させていただきたいと思います。 なにか意見等ありましたら、6日の12:00までにお願いしたいです。その時間になったら公開させていただきます。すみません。 (2018年8月5日 19時) (レス) id: 91b90c9218 (このIDを非表示/違反報告)
Loi -ロイ-(プロフ) - やのさん» 申し訳ないです。ありがとうございます。 (2018年8月4日 22時) (レス) id: 91b90c9218 (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - Loi -ロイ-さん» 大丈夫です!ずっと待ってますね!(*- -)(*_ _)ペコリ (2018年8月3日 14時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Loi -ロイ- | 作成日時:2018年5月21日 18時