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翌日___
首領から任務をもらった。
探偵社に潜入し、太宰を引き戻す。
難易度高い任務。
太宰を戻すためなら何をしてもいいと言われた。
挙げ句に首領の権限まで渡そうとしてきた。
流石にそれは受け取らなかったけど。
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首領は何故あれほど太宰に固執する?
私も太宰と同じ時から森さんといるはずなのに。
わかっている。
私と太宰は確実に違うところがある。
私は冷酷ではないし、仕事もあまりできない。
何より、「女」であること。
森さんは合理的主義者だ。
性別で仕事を決めるような人では無いけど。
太宰が私に執着するから。
森さんにとって私は邪魔なのだろう。
だから私はプライベート以外では関わらないようにした。
太宰がマフィアを抜け、私は記憶を失った。
でも、劣等感が消えることはなく。
いつも何かを忘れていることに苛立っていた。
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「新入社員のAだ」
探偵社員の国木田独歩が私のことを軽く紹介する。
丁度太宰が帰ってきたときに。
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作者名:零華 普 | 作成日時:2022年9月12日 9時