Episode.406 ページ20
「そこの水路を曲がれ、駅への近道だ！」
「分かった！」
あの後すぐにルフィ達の捜索が始まった。俺とナミ、パウリーさんや他数名の船大工達は駅へと向かっている
ヤガラを走らせなんとか間に合えと願っているが……いけるか……！？
時間的にはまだ20分あるが、どうなるか分からない……
「お願い、間に合って！」
『あとどれくらいで着けそうなんだ！？』
「この速さならもうすぐだ！」
『なら……ッ、いけるか……！？』
しかし遠くの方で微かに汽笛らしき音が聞こえた
予定より早くないか……！？
「ねェ今！汽笛聞こえなかった！？」
「変だなまだ出航の時間じゃねェだろう」
『だが政府だけしか乗ってねェんだろ？なら早まる可能性だって……！』
「天候を考えると有り得るな……！急げ！正面に駅はもう見えてる！」
物凄い速さで水路を渡る、駅の正面に着いて直ぐにヤガラから飛び降りてナミと駅へと向かう
真ん中の入口から階段を下りればプラットホームがあるらしい、頼む頼むまだ出るな！！
「ロビン！！列車を降りて！！私達！！誰とだって戦うから！！」
『相手が政府だって構わねェから、だから……！！ロビン！！』
「待って！！ロビ〜〜ン！！」
俺達の必死の叫びも虚しく、汽笛の音に全て掻き消されてしまった
プラットホームから見えるのは、もう随分遠くへと行ってしまった海列車の後ろ姿
「……！間に合わなかったか……！気の毒に……」
「おや貴方……ガレーラのパウリーさん……！」
「そのケガ一体……！ここで何を！？」
「……随分早く出航したんだな」
「……ええ、乗船者は全員揃っていましたし、それに海の荒れが著しいのでこの分だと予報は大きく外れてすぐにでも¨アクア・ラグナ¨が来るのではと……
ここも危険ですよ、早く造船島へ」
「……そうだな、おいお前ら……出ちまった列車は止められねェ、言いにくいが……エニエス・ロビーって場所は……」
悔しさがとめどなく溢れてきて、ギュッと下唇を噛んだ
間に合わなかった、間に合わなかった……！
クソッ……！！
「……！泣いてんのか……まァ……その気持ちは」
「追うわよーーッ！！」
『追うぞーーッ！！』
「許ッッさない！！政府のバカ共ッ！！」
『ああ全くの同意見だな！！』
悔しさより怒りが勝った。と、言うか、悔しがってる暇なんてないんだ
エニエス・ロビーに向かってったんなら追いかけるまでだ！
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鶯(プロフ) - れたすさん» コメントありがとうございます！有難いお言葉です…書き手冥利に付きます！夢主があの世界で浮かないよう試行錯誤しながらお話を書いているので本当に嬉しいです！まだ明かされていないお話も追々書いていきたいので良ければ読んで頂けると嬉しいです…！ (2022年6月10日 21時) (
レス) id: ccb4a5abb8 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - なんで今まで読んでなかったのか分からないくらい面白かったです！！原作にすごく忠実なのに夢主が浮いてなくて読みやすいし、まだ明らかになってない設定とかあるのかなーってわくわくしてます！ (2022年6月10日 21時) (レス) id: 2b6b2b0610 (このIDを非表示/違反報告)
鶯(プロフ) - アイズさん» コメントありがとうございます！だいぶ長いお話ですが一気に読んで頂けるとは…！有難い限りです！更新も出来るだけ早め早めに出来るよう努力していきたいです、ご期待に応えられるよう頑張ります！ (2022年5月11日 11時) (レス) id: ccb4a5abb8 (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - 一気に読んでしまいました！一からだと懐かしい話ばかりで更新楽しみにしてます！ (2022年5月11日 10時) (レス) id: 3dc7d1a49b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶯 | 作成日時：2022年3月23日 16時
