その43 ページ44
A『………何してるの？』
伽羅「………食うか？」
大倶利伽羅は出来上がった豚汁をお茶碗に盛り、審神者に渡す。大倶利伽羅も自分の分もよそい、鍋に蓋をして火を止める。審神者はずずっと豚汁の汁を飲む。大倶利伽羅も汁を飲む。
A『……美味しい。』
伽羅「………そうか。」
二人で少し早めの夕餉(豚汁だけ)を広間で食べていると燭台切が帰ってきた。
燭台「あー！？伽羅ちゃん、勝手に調理して食べちゃったの！？」
伽羅「……光忠。こいつは普段、何を食べている。」
大倶利伽羅は急に声のトーンを低くくして燭台切に聞く。声の低さからして怒っているようだ。
伽羅「……抱っこしたとき、こいつは(国永じゃないが)驚くほど軽かったぞ……！！三歳児にしては……軽すぎた。」
大倶利伽羅は審神者の腕をまくる。すると、三歳児とは思えないほどは腕の細さだった。その腕の細さからして栄養不足と考えられる。
伽羅「……言え、こいつは普段何を食べている。」
燭台「伽羅ちゃん、主は軽い拒食症なんだ。だから、あまりご飯を食べられないから、いつもミルク粥を食べさせてるんだけど………」
大倶利伽羅は審神者をじっと見ては納得する。大倶利伽羅は審神者の頭を優しく撫でる。
伽羅「……光忠。今日から俺もこいつの飯を作る。ミルク粥以外のものを…こいつでも食べられるものを作る。」
燭台「………伽羅ちゃん。」
伽羅「……見た感じ、こいつは好き嫌いはなさそうだ。親の教育がいいのかわからんが。」
「親」という単語を聞いた、燭台切は大倶利伽羅が審神者の事情を知らないことに気づき、「伽羅ちゃん」と呼ぼうとした時。
A『……審神者の親は…むっちゃんと小夜だよ。』
伽羅「……何？」
大倶利伽羅は再び、光忠をみて目で訴えている。「説明しろ」と。燭台切は「あとで」と口パクで伝えると大倶利伽羅は審神者に聞こえないように舌打ちをする。
A『……審神者、悲しくないよ。』
伽羅「………強いな、お前は。」
大倶利伽羅は審神者をぎゅっと抱き締めたり、後頭部を優しく撫でたりする。
A『……ナデナデするの好き？』
伽羅「………悪くない。」
燭台「(伽羅ちゃんが……あの伽羅ちゃんが馴れ合っている！！僕は嬉しいよ、伽羅ちゃん！！)」
伽羅「……光忠、うざい。」
燭台「伽羅ちゃぁぁーん！？！？(泣」
それから、大倶利伽羅が作った料理がきっかけで審神者は前より食べられるようになったとか。
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七夏(プロフ) - 私の初期刀と初期鍛刀がカッコいい (2021年1月16日 0時) (
レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
黒澤 - 失礼します9話の中で、いつのまにとありますが間と言う字が門構えに日ではなく門構えに月になってますよ (2018年11月20日 0時) (レス) id: fbcd9c1eff (このIDを非表示/違反報告)
匡(プロフ) - その35の「一期を審神者に」ではなく「一期に審神者を」の間違いではないでしょうか？ (2018年9月28日 12時) (レス) id: 883bce3052 (このIDを非表示/違反報告)
劇団ドレミ座(プロフ) - 失礼します。第9話にて誤字があるかと。「前歩多難」ではなく「前途多難」ではないでしょうか？ 更新頑張ってください！ (2018年9月28日 12時) (レス) id: 172237b647 (このIDを非表示/違反報告)
SnowWhite(プロフ) - 面白いです！これからもがんばってください！ (2018年9月28日 2時) (レス) id: a193451525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：編集下手くそマン | 作成日時：2018年9月23日 10時
