その29 ページ30
石切「久しぶりだね、もしかして……主を連れて広間に行こうと？」
青江「まぁ……そんなところかな？」
石切丸は青江と審神者に並んで一緒に歩いている。石切丸と青江は知り合いのようだが、審神者は二人の会話に入ることもなく、今日の夕餉はなんだろうと考えていた。
石切「そういえば……さっきからよくない縁がまとまりついているね？」
石切丸は審神者をじっとみては、右手を審神者の頭の上にかざしながら言う。
青江「………今のところは危害はないよ。………いまところは……ね？」
青江はぎゅっと審神者の手を握る。審神者は何の事かよくわからなかったが、「縁」という単語に反応した。青江は審神者が「縁」という単語を聞いたとき本人は無意識だが、青江の手をぎゅっと握ったのだ。青江は宗三や源氏兄弟から聞いた審神者の両親が絡んでいると踏んでいる。しかし、今のところは審神者には危害はない。今のところは。
石切「そうか……。何かあればいけないから主はこれをあげよう。」
石切丸は懐から一つのお守り袋を審神者に渡した。
青江「それはなんだい？」
石切「私が毎日加持祈祷をし続けたお守り袋さ。中に私の御幣のかけらを入れたから、何かあったら、そのお守り袋が主を守ってくれる。」
審神者は石切丸からお守り袋を受け取る。中身を見ようと開けようとしたが、石切丸と青江にとめられた。
青江「そのままだと無くしてしまいそうだね。ちょっと貸してご覧。」
審神者は青江にお守り袋を渡す。青江は自分の髪を結っている紐を解き、お守り袋に結びつけて、審神者の首から下げる。
青江「肌に離さず持ってるんだよ？」
髪が下ろされた青江はまるで貞●さんのようだ。青江はそのままフフッと笑うのだ審神者は「不気味」と内心思った。青江は石切丸から新しい紐を貰い、再び自分で髪を結った。そうこうしているうちに広間についた審神者たちは中に入るとまだ、馴れ合っていない刀剣たちが席についていた。その中に三日月たちもいた。
今剣「あるじさまー！こっちです！いっしょにすわりましょう！」
今剣が審神者の手を引いて隣同士で座る。勿論審神者の反対側には青江が座っていた。
石切「青江さん？そこは私の席なんだけどな？」
青江「いいじゃないか、僕は主の近侍だからね。」
仕方なく、石切丸は審神者の向かい側に座ることとなった。一方で今剣は審神者の手を握ったまま離してくれなかった。
今剣「あるじさま、いっしょにたべられますね？」
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七夏(プロフ) - 私の初期刀と初期鍛刀がカッコいい (2021年1月16日 0時) (
レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
黒澤 - 失礼します9話の中で、いつのまにとありますが間と言う字が門構えに日ではなく門構えに月になってますよ (2018年11月20日 0時) (レス) id: fbcd9c1eff (このIDを非表示/違反報告)
匡(プロフ) - その35の「一期を審神者に」ではなく「一期に審神者を」の間違いではないでしょうか？ (2018年9月28日 12時) (レス) id: 883bce3052 (このIDを非表示/違反報告)
劇団ドレミ座(プロフ) - 失礼します。第9話にて誤字があるかと。「前歩多難」ではなく「前途多難」ではないでしょうか？ 更新頑張ってください！ (2018年9月28日 12時) (レス) id: 172237b647 (このIDを非表示/違反報告)
SnowWhite(プロフ) - 面白いです！これからもがんばってください！ (2018年9月28日 2時) (レス) id: a193451525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：編集下手くそマン | 作成日時：2018年9月23日 10時
