その26 ページ27
歌仙「…………僕は、前任に酷い仕打ちを受けてきた。だから、僕は人間が嫌いだ。」
宗三「………。」
歌仙「でも、君なら。君が僕の主になってくれるならよろこんで。」
歌仙は審神者たちに微笑んだ。その笑顔に偽りはなく、今ここで審神者を主と認めた。
歌仙「あらためて僕は歌仙兼定。風流を愛する文系名刀さ。どうぞよろしく、主」
A『よろしくお願いします。……歌仙先生。』
歌仙「先生……と呼ばれてもいいのかわからないけど、これから、宗三たちとみっちり教育していくつもりさ。」
審神者は歌仙と握手を交わして、さっそく、生け花についてお勉強した。
宗三「では、主をお願いしてもよろしいですか？」
青江「厠かい？」
宗三「殴りますよ。……お小夜と江雪兄様で洗濯をする時間ですので。」
宗三は歌仙と青江に主を任せ、歌仙の部屋を退出する。堀川は宗三が座っていた場所に詰めて座り、審神者をサポートした。
A『切れない………』
審神者は歌仙の用意した鋏で花の茎を切ろうと力を入れるが中々切れないでいた。
青江「貸してご覧？」
青江は審神者から鋏と花を受け取り、鋏を持つ力を強めて切ろうとするが。
青江「固くて太いね………茎のことだよ？」
歌仙「青江、首をはねてあげてもいいんだよ？」
堀川「二人とも、主さんの前で変なこと言わないでくださいよ！(汗」
堀川によって花の茎を切ることができた。審神者は始めての生け花に苦戦はしたものの、綺麗に生けることができた。
歌仙「始めてにしては上出来だ。やっぱり、主は雅がわかるのかもしれないな。」
青江「器用なだけじゃないかい？」
堀川「青江さん(汗」
審神者がちょうど生け花を終えると障子を叩く音が聞こえた。
膝丸「膝丸だ。主はいるか？」
A『は〜い……』
膝丸が歌仙の部屋に入ってきては青江をみて嫌そうな顔をした。
膝丸「……お、お前もいたのか。」
青江「今日の近侍は僕だからね。にしても、僕をみて嫌そうな顔をするなんて失礼だね？」
膝丸「………こんのすけが鍛刀が終わったから刀剣を顕現しろだそうだ。」
A『……でも、この生け花。』
歌仙「顕現が終わるまで、僕が預かるよ？終わったら戻っておいで？」
審神者はうんと頷くと青江と堀川を連れて、歌仙の部屋を出る。審神者の姿が見えなくなってから歌仙は顔を覆い隠し、今まで我慢していた桜を部屋中に開花させていた。
歌仙「………主が可愛いすぎる///」
審神者愛し隊が増えた。
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七夏(プロフ) - 私の初期刀と初期鍛刀がカッコいい (2021年1月16日 0時) (
レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
黒澤 - 失礼します9話の中で、いつのまにとありますが間と言う字が門構えに日ではなく門構えに月になってますよ (2018年11月20日 0時) (レス) id: fbcd9c1eff (このIDを非表示/違反報告)
匡(プロフ) - その35の「一期を審神者に」ではなく「一期に審神者を」の間違いではないでしょうか？ (2018年9月28日 12時) (レス) id: 883bce3052 (このIDを非表示/違反報告)
劇団ドレミ座(プロフ) - 失礼します。第9話にて誤字があるかと。「前歩多難」ではなく「前途多難」ではないでしょうか？ 更新頑張ってください！ (2018年9月28日 12時) (レス) id: 172237b647 (このIDを非表示/違反報告)
SnowWhite(プロフ) - 面白いです！これからもがんばってください！ (2018年9月28日 2時) (レス) id: a193451525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：編集下手くそマン | 作成日時：2018年9月23日 10時
