【３】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】 (ページ42)

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Extra edition ～happy birthday～ページ42

【Uratanuki happy birthday】

『うらたさん。ちょっとリビングまで来てくれませんか？』

う「ん？あぁ。わかった」

自室で本を読んでいるうらたさんを呼び、早足で私はリビングへと入る。

し「うぅー、ドキドキする」

せ「なんで志麻くんがドキドキすんねん」

さ「喜んでくれるかな？」

『ふふっ。喜んでくれますとも』

あっ、階段を踏む音。あと少し
そしてリビングのドアが開き、うらたさんが部屋へと入った。

「「『誕生日おめでとう！』」」

そう言うのと同時に手に持っているクラッカーの紐を引っ張ると、パァンッという大きな音が4つほど響いた。

う「…え？」

せ「もー、忘れたん？今日はうらたんの誕生日やで？」

し「ケーキだってあるんやからな！」

さ「ほら主役！こっち！」

う「え、ちょ…！？」

4人がわちゃわちゃしている間にケーキを出し、蝋燭へと火を灯す。
そして歌を歌い、うらたさんを見ると未だ目を見開いていた。

『まだ驚いてるんですか？
料理だっていっぱいあるんですから、沢山食べてくださいね』

う「え、いや、なんで誕生日知って…」

し，さ，せ「「「俺たちが教えましたー！」」」

『私だけ仲間外れなんて酷いですからね』

同居人の誕生日ぐらい、祝わせてくださいよ

う「…すっげー、嬉しい。ありがとな」

『ふふっ。このぐらい当たり前ですよ。あとこれ、プレゼントです。』

う「貰っていいのか…？」

『誕生日なんですから、贈り物ぐらい贈らせてください。』

う「何から何までいろいろありがとな。
俺、すっげー幸せ」

うらたさんは頬を赤くしながら、ふにゃっと笑った。
喜んでもらえて良かった。
来年もみんなで一緒に祝うのが楽しみだなぁ