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＿＿＿ ページ21
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『 え、 』
壱馬「 Aもこれ買うたん？一緒やな！ 」
全く同じ色で、全く同じ意味のお守り。
そんなことがあるのか。
と、思ったと同時に、壱馬さんにも想う相手がいるのだと気付かされた。
『 ッ〜〜、 』
壱馬「 え、あ、そんな泣くほど、いや、やった？ 」
違う。そうじゃない。
壱馬さんに想う相手がいることに、気がついてしまっただけ。
『 すいませんっ、笑 勝手に出てきちゃって、わたし部屋もどりま、 』
壱馬「 泣いてる女の子ひとりにするわけにいかへんやろ？ 」
なんでそんなに優しいの。
どうしてわたしにやさしくするの。
『 壱馬、さん、 』
壱馬「 ん、？ 」
『 もう、わたしに優しくしないでください 』
壱馬さんの腕を振り払って、自分の部屋へ戻った。
優しくされると胸が痛くなる。
『 ッ〜〜、 』
叶わなかった恋、叶うはずもなかった恋なの。
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作者名：快百華
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=imminentRuyna
作成日時：2021年8月20日 16時
