買われて飼われた。【浦.島.坂田.船】

飼って ページ3

Sakata.side




志麻くんとペットショップに来てみると、ある木のケージに人が沢山集まっていることに気づく。




さ「なんやろ？」




し「あそこは人間エリアやし…なんか珍しい外見のものとか？」




とにかく見てみようということで人をかき分けて見てみると、ケージの中には女の子と小さい男の子が話している姿があった。




し「回りが煩くてよく聞こえんけどなんか楽しそうやな」




俺は回りの声など気にせず、ただただ女の子を見ているだけ。…可愛い

回りに耳を集中させると、男の子を買い取るという声が聞こえた。こんな大人数ならすぐに居なくなると思い、俺はすぐ店員に「女の子ください！」と言った。




し「はぁ！？お前わかってるん！？値段なんて他のと違ってとは桁違いな高額なんやぞ！？っていうか、もっと他の人間を見てから言えや！」




さ「金なんか俺が出すんやし志麻くんには関係ないやろ！そもそも俺は他のじゃなくてこの子がええからすぐに決めた！」




店員さんは手際がよく、俺が言えばすぐにテキパキと行動をして５分もかからず契約が終わった。




さ「名前とかってあるんです？」




「いやぁ、昨日まで野良人ですぐに検査などをして昨日のうちに商品にしたから何も考えてないんだ。」




店員にそう言われ、俺は人間の手首に繋がった紐を引く。首輪か手首で決められるらしく、俺は手首にした。




さ「じゃあ行こっかA」




そう言うと人間…Aは先程まで下向きになっていた顔を上に向けて俺と目を合わせた。




し「Aって…その人間の名前？」




さ「せやでー！かわええやろ！」




Aの頭を撫で回しながらそう言うと、志麻くんはあっそ、とでもいいそうな顔でふーんと呟いた。何か言えや((

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