４人の鬼さん達に買われまして【浦.島.坂田.船】

鬼が８体 ページ8

鋭い歯が私の足へ刺さる瞬間、ドアが開いてうらたさんがいきなり耳を押さえた。え、なにっ！？




せ｢まったく…。貧血の人間に何してんねん…。バカやなぁ。｣




う｢…はぁッ。センラ、お前…｣




せ｢知らんもーん｣




うらたさんとセンラさんは、私のことは気にしていないように普通に話し始めた。そしてセンラさんの首元には先程前までは無かった笛がぶら下がっていた。




せ｢あ、ごめんなぁ、吃驚したやろ？俺達鬼には、暴走した時用に笛があるんよ。他の種族には聞こえないし効かないから安心しぃ。

さっき部屋から出て行ったのはAちゃんにこれを渡すために戻ってたんよ。まさか、その間になぁ？｣




両手を出すと、ちゃり…と笛を置かれた。そしてうらたさんをじとっと見るセンラさん。めっちゃ見るじゃあーん((




う｢……邪魔しやがって｣




せ｢……｣




センラさんはにやりと笑うと、笛を持ち上げて口くわえた。…容赦ないなぁ




う｢ちょ、おい。お前それ以上は止めろ。やったら金棒ぶん投げるからな｣


せ｢それはあかん｣




……ほうほう、うらたさんは笛を咥えるだけで怯えて、センラさんはうらたさんの金棒っと…。
…あれ？金棒、私使えなくね？

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