クールダウン ページ7
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「ほんじゃ、俺ら帰るわ」
「スナは残っとれよ」
結局２対２のゲームはせずに帰ることになった。ウチがモップがけしとったら、体育館のステージに座っとる３人の会話が聞こえる
「なんでさ、俺早く帰りたい」
「おまっ、８時過ぎやぞ。アイツも一応女子なんやから１人にさせたらアカンやろ」
「一応女子って何やねん！」
「Aははよモップがけ終わらせや」
侑の言葉にツッコミを入れると、治に急かされた
「ついでに仲直りも兼ねて、な？」
「別に仲直りしたい訳じゃないんだけど」
「仲直りは別にええから１回ウチに謝ることあるやろが！」
「だからはよ終わらせえって」
何で手伝ってくれんのや。と呟きながらモップのゴミを払う
灰色の綿埃がたくさん落ちた
「じゃあ俺ら帰るからな、腹減った」
「ほな、また明日〜」
「ちょっと……」
と、宮２人が帰る。しばらくしたら角名も帰るやろ、と思うたけど、数分経っても全く帰る気配がない
「……帰らんの、もう暗いで」
「まぁ侑の言う通り…Aも一応女子だしね」
「一応ってやめや」
集めた綿埃をゴミ箱に捨て、放ったらかしのジャージを上に着る。はよ帰るぞ、とウチが言う前に、角名が先に口を開いた
「クールダウンしないの」
「え？あ、めんどいし……脚もちょっと痛いねん。毎回やらんくてもええやろ」
「いやいやいや、ダメでしょ」
「何でそーゆートコ律儀なん…？ちゃんとやるからちょっと待ちいや」
カバンを置いて、床にベタっと座る。足開かんな…
「体硬くない？」
「知っとるわ！」
角名はウチを見て少し笑う。イライラしながら続けていると、角名がステージから降りてこっちに来た
「もうちょい頑張れないの、適当にやっちゃダメでしょ」
と、背後から脚をグッと広げられる
「ちょ、アホ！痛いわ」
「普通に開くじゃん」
「てか手ぇ冷たいねん！」
角名の手はかなり冷たい。めちゃめちゃくすぐったい
「ちょー！ホンマ勘弁せえやっ」
なんとか角名の手を払い、冷たい手のせいでちょっと冷えた太腿をさする
「…あんま女子にベタベタせん方が身のためやぞ」
「いや、大丈夫。今んとこ女子はAしか接触したことない」
「何やねん、ウチは男子と同じ扱いか」
「うん」
「腹立つな」
なんて話す内に、バスの時間はとっくに過ぎていた
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ささくれ(プロフ) - サクサくぱんださん» コメントありがとうございます！角名くんの名前の由来がチベットスナギツネなのでそこから取らせてもらいました(笑)安定して更新できるよう頑張ります！これからも読んでいただければ嬉しいです(о´∀`о) (2020年4月7日 15時) (
レス) id: 2cd701238d (このIDを非表示/違反報告)
サクサくぱんだ(プロフ) - お話もすごく面白いんですけど夢主の苗字が可愛すぎて凄く好きです…!!笑 更新頑張ってください！ (2020年4月7日 12時) (レス) id: 2196933084 (このIDを非表示/違反報告)
ささくれ(プロフ) - くぴさん» ありがとうございます！くぴさんって見たことあると思ったら宮兄弟の小説書いてた方だ…！！めっちゃ嬉しいです(о´∀`о)これからもよろしくお願いします！ (2020年4月7日 6時) (レス) id: 2cd701238d (このIDを非表示/違反報告)
くぴ(プロフ) - すげ面白い！応援しとります。ふぁいてぃん！ (2020年4月7日 0時) (レス) id: 5180e1734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ささくれ | 作成日時：2020年4月6日 23時
