8話 ページ9
「俺、見ちゃったんスけどぉ…」
「あぁ？何の話だ」
「刀が人になったんすよ」
「…お前、からかってんのか？」
「違いますって！実際に見たんっすよ！」
「へぇ、それは面白い話だね」
「十束さん、信じてくれるんすか？！」
「うんうん、拾い食いして幻覚でも見ちゃったんだよね」
「ぶはっ。そりゃぁいいですね！お前、何食ったんだよ」
「ちょ、八田さん！十束さんまで！」
「あはは。ごめんごめん。それが本当ならーー随分面白い話だね」
あ)「ゔぅ…。寒気がした」
寒気というより。
嫌な予感が首筋にピリリとはしった。
厚)「なー大将ー。山姥切の歯ぎしりが煩くて、眠れねーんだけどさー」
あ)「わかる。卑屈の癖に、警戒心解くのは早いよねぇ」
私達のすぐ近くでスヤスヤ寝る、国広くん。
寝る時まで布を被るから、汚い。
これは揉めに揉めたが、結局国広くんに負けた。
きっと、トレードマークなんだな。
そう思い込むようにした。
とっつきにくい、と思ってたけど。
実際はたんなる卑屈なだけ。
厚くんが明るすぎて、国広くんとのギャップがついてけない。
あ)「あぁ！！うるさっ。ちょっと、散歩してくるわ」
厚)「俺も行くぜ」
お供する、なんて言って腰に刀を付けた。
部屋を出るときも、ぐっすり眠ってた国広くん。
…まぁ、少しだけだし。
大丈夫だよね？
厚)「へぇ、俺達の時代とは、全く違うんだな」
あ)「俺達の時代？」
厚)「あぁ。人が刀を必要としてた時代だな。車？とか電車？あとびる？も無かったな」
…あぁ、そうか。
厚くんが生きていた？活躍した？時代は、今から何百年も前なのか。
戦国時代とか？その辺か？
あ)「移動は馬だった？」
厚)「あぁ。俺は大将…元主の腰についてたんだ」
懐かしいのか、楽しそうに口元を緩める。
あ)「…元主は、どんな人だった？」
厚)「俺の元主はな！自慢じゃないけど、歴代の主は名将が多くて、なかなかの有名人ばかりだぜ！」
あ)「へぇ誰がいるの？」
何だろう。
癒される。
可愛いなぁ、厚くんは。
元主を敬愛しているのか、身振り手振りで話してくれる。
今までは少し落ちついてたけど、こーゆー時は年頃の男の子みたいだった。
厚)「それでーー」
あ)「？厚くん？」
厚)「しっ。…大将、俺の後ろに下がっててくれ」
厚くんは耳をすまし、目を凝らしながら辺りを見てる。
「ぅゔぁうあああ！」
あ)「うわぁ！」
黒)「いっくぜー！！」
大量の奴が現れた。
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なーこ(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！ ゆっくり更新かもしれませんが、頑張ります！ (2018年7月22日 16時) (
レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
なーこ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！ 最近アニメKにハマったので、違ってたりするかもしれませんが、頑張ります！ (2018年7月22日 16時) (レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - アニメKに刀剣乱舞作品大好きで嬉しいです！！夢主達の今後の展開が凄く楽しみです。更新頑張って下さい。 (2018年7月22日 15時) (レス) id: cd04157892 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く面白かったです!刀剣乱舞とアニメKは、どちらも凄く大好きで続きが楽しみです。これからも無理せず更新頑張ってください。 (2018年7月22日 15時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーこ | 作成日時：2018年7月17日 21時
