4話 ページ5
あ)「うおっ！？」
朝起きたら、隣に知らない子が寝てた。
え、誰？
私の声に驚いたのか、その子も起きた。
厚)「ふぁっ…たいしょー、おはよー」
まだ寝ぼけるその子の目は、開いてなかった。
大将。
あ)「…あぁ、おはよ、厚くん」
それで、思い出した。
彼は厚くん。
厚藤四郎くんだと。
…まぁ、夢なわけないか。
昨日の狐は、私を審神者だとかなんとか言ってたけど。
とりとめて、変化は感じられない。
完全に起きてきた彼は、私のTシャツを着てる。
私が着たらブサかったキャラクターも、彼が着ると生き生きしてみえた。
…幻覚？
あ)「朝ごはん、パン？ごはん？」
厚)「…ぱん？」
あ)「…よし、パンにしよう」
彼は刀の付喪神らしい。
だから、何も知らない。
パンも知らなければ、お風呂も知らなかった。
だから、必死に教えた。
厚くんは極度に水を怖がり、錆びるだのなんだのぬかしてた。
面倒だったから、沈めた。
最初こそ、猫のように暴れたが、錆びないとわかると、ゆっくり浸かってた。
おかげで、私はびっしょびしょになったが。
パンを焼き、牛乳を入れる。
ついでにジャムを置いたら、不思議そうに見つめた。
あ)「舐める？」
厚)「食べ物、なのか？」
あ)「…まぁ？」
スプーンに少しとり、食べさせてあげた。
厚)「ん〜！甘いな！なんだこれ！」
あ)「ジャムだよ。パンとかに塗って食べるの」
厚)「じゃむな！うまいなー」
大層気に入ったみたいだから、パンに塗りたぐってあげた。
厚)「ありがとな！大将！」
あ)「はい、ごちそうさま」
厚)「ごちそうさまでした！」
元気よく挨拶し、皿を運んでくれた。
…そろそろ、大学に行く準備をしなければならない。
あ)「ねえ、そういえば厚くーーー」
カラン、と音がして。
振り向くと、厚くんはいなかった。
いや、正確にはいたけど。
最初のように、刀の姿でいた。
あ)「…え？」
時間がない。
とりあえず、準備をして、彼を鞄に入れた。
…彼が短刀でよかった。
「今日、セプター4が来るらしいよ」
あ)「…へー、何で」
「昨日の事件。…知らない？」
あ)「全く」
「あんたって、本当疎いよねぇ…。この大学の付近でやりあっちゃったらしくて。ちょっと災害？が出ちゃったらしいの。別に、いいのにね〜！」
少し楽しそうに笑う友人Aを尻目に、窓の外をみる。
…よりによって今日か。
私の鞄には、刀がある。
もし万が一バレたら
…何て言おう？
「…審神者様ぁ」
あ)「…ナイス」
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なーこ(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！ ゆっくり更新かもしれませんが、頑張ります！ (2018年7月22日 16時) (
レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
なーこ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！ 最近アニメKにハマったので、違ってたりするかもしれませんが、頑張ります！ (2018年7月22日 16時) (レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - アニメKに刀剣乱舞作品大好きで嬉しいです！！夢主達の今後の展開が凄く楽しみです。更新頑張って下さい。 (2018年7月22日 15時) (レス) id: cd04157892 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く面白かったです!刀剣乱舞とアニメKは、どちらも凄く大好きで続きが楽しみです。これからも無理せず更新頑張ってください。 (2018年7月22日 15時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーこ | 作成日時：2018年7月17日 21時
