244話 ページ4
あ)「…本当にね」
自嘲気味に笑えば、胸ぐらを掴まれた。
安)「笑うなよ！簡単に、認めんな！」
加)「安定！」
あ)「いいの！清光、いいのよ…」
加)「…なんだよ、それ。安定だからいいの？ねぇ！安定だから…っ」
安)「お前…」
乱は今もなお、私に飛びかかろうとしている。
安定の手は、震えながら胸ぐらをつかむ。
加州は立ったまま、悔しそうな顔で俯いた。
鶴丸は、鶴丸は…ただ見ていた。
あ)「違うよ、清光。今、思ってる事を言ってもらわないと、苦しくなるでしょう？」
安)「はんっ。まだ続ける気？」
あ)「…出てけと言われたら、やめるよ」
安)「…っその程度って訳ね！あーはいはい。所詮、大事なのはにっかりさんだもんね！」
ズキリと痛む。
思わず涙が出そうだった。
あ)「…青江は、もういないから」
安)「…は？」
あ)「解体…されちゃった」
堪えてた涙が頬を伝う。
だけど左目からは流れなかった。
安定の目が、丸くなる。
それから怒ったような困ったような、変な顔をした。
あ)「私のせいなの。青江、いなくなっちゃった。もう二度と、私はー」
会えない。
そうポツリと呟いたと同時に、安定の手も離れた。
乱)「…最低だね。最低だ。なんの苦労もしてないのなんてーー」
髭)「いや、違うよねぇ？」
ひーちゃんの声が響いた。
ひょこりと立ち上がり、私のそばに座った。
私の、左側に、座った。
三)「どうやら、お前さんも代償を負ったらしいな」
歌)「どう言う事だい？」
髭)「その目、どうしたの？」
そう言った事で、ようやく私の目が、いつもと違う事に気付いたらしい。
訝しげな視線が、ささって痛い。
チラリと鶴丸を見た。
鶴丸は軽く頷いただけで、何も言わなかった。
自分で言えと。
そう言ってるのが、伝わった。
あ)「…左目が、見えないの」
みかとひーちゃんは分かっていたのか、顔色を変えない。
広間中が、息を止めたのがわかった。
髭)「この眼は、義眼かなぁ？」
あ)「そうだよ。…ごめんね、ひーちゃん。今、ひーちゃんの顔、見えない」
髭)「いいんだよ。見えなくて。僕が左目になってあげるからねぇ」
これが合図になったのか分からないけど
おもむろに、短刀達が抱きついてきた
秋)「うわぁん。Aさんはバカですか…っ」
今)「つぎこんなことしたら、ゆるさないですよ！」
前)「…っ僕らを、頼って下さいっ」
平)「何のための僕らですか！」
包)「ばかぁぁ」
五)「…っうぅ…っ」
博)「反省するばい！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 268人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華音(プロフ) - こんばんわ☆初めまして(*^^*)凄く面白くて感動致しました｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ただ、全体的に所々ではありますが誤字脱字が多く見られましたので^^;御報告致しますね♪それではこれからも頑張って下さいませ(*´∇｀*) (2020年6月22日 22時) (
レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
Rain Rabit - めちゃくちゃ泣きながら読みました…皆格好よすぎか…！！！ (2019年12月17日 23時) (レス) id: 9c6dd3d23f (このIDを非表示/違反報告)
めめこむまーりん(プロフ) - 凄く感動しました。途中途中涙が止まらなくて何度中断したか。。 (2019年1月30日 3時) (レス) id: 43047aa610 (このIDを非表示/違反報告)
cfDbg4VRAsnucMY(プロフ) - (´；ω；｀) (2018年7月17日 22時) (レス) id: 7462f02827 (このIDを非表示/違反報告)
なーこ(プロフ) - よっしーさん» ありがとうございます！ 青江を好きになってくれたら嬉しいです^ ^ (2018年7月16日 0時) (レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なーこ | 作成日時：2018年7月11日 22時
