命令4ー3ー5 ページ39
「…………随分厄介なルールだな？」
陸斗がそう呟くとクラスの大多数が頷いた。
「そ、それに！！ な、なぁ前島、もうひとつ届いてた不要な事ってなんなんだよ！？ 」
翔太朗が私に問い掛ける。
「…………ごめん、私もそれは分からないんだ。 透達の謎が解けたらみんなに聞こうと思ってたところ。 と、いうわけで……、みんな、なんか情報とかこんなんじゃないか、みたいな意見は無い？」
全員が各々妙案を考えるも、これといった意見は出てこない。
「ねぇ、藍。 ウチはこんなんやっぱ偶然と思うねん。 なんでウチらのクラスだけにこんなメールが来るん？」
茜が言った。
＿＿＿＿それが分かれば、私だって苦労してないんだよ！！ と言いたいのを堪えて答える。
「………分からない。 何もかも分からないのよ。 伸兄だって全部分かってた訳じゃないし」
「せやか……」
茜も困ったように頷いた。
すると。
「み、みずき少しトイレ行ってくるね……？」
クラスの中でもあまり目立たない少女・みずきが言った。
普段なら誰もが言いそうなセリフだ。 トイレなんて人間誰でも行きたくなる場所なのだから。
しかし。
このクラスの一部の人間は既に疑心暗鬼になり始めていた。
「おい、木本。 ちょっと待てよ」
引き留めたのは元。
「まさかお前が≪王様≫って訳じゃねーだろうなぁ？」
「…………え？」
みずきは何を言われたのか理解出来ていないのか、只呆然とした表情で聞き返す。
「な、何言ってるの！？ て言うか、何を根拠にそんなこと言えるのよ！！」
みずきの友人、心愛がみずきを庇うように立ち上がり、叫ぶ。
「ハァ？ 今のこの極限の状況下でよくトイレに行ってくるとか言えるよな？ 木本が≪王様≫ なんじゃないか、って思うのは当然だよな？ そう思ったら普通引き留めるだろ」
「み、みずきは違うよ…………！ ≪王様≫じゃない…………！！ い、今はその………」
「言わなくていいよみずき！ 屋島サイテー！ そんな根拠も無いくせに人を殺人犯とか疑うワケ？ そういうアンタが≪王様≫なんじゃないの！？」
「んだとテメェ！！」
元は今にも心愛に掴みかかろうとする。
そんな元を止めたのは、クラス中のメールの着信音だった。
そこには。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
更新遅れてごめんなさい！
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仲矢みりり - 桜崎 紗代さん» ありがとうございます！ 凄くうれしいです。 夢が小説家なので！ 返信遅れてごめんなさい！ (2018年3月17日 18時) (
レス) id: 8503f2d058 (このIDを非表示/違反報告)
桜崎 紗代 - 表現の仕方、王様のメールの内容などなど、凝っていてすごいです…！小説家になれるぐらい上手です…！尊敬します！ (2018年3月8日 20時) (レス) id: 30a558eb97 (このIDを非表示/違反報告)
仲矢みりり - コユキ(非ログ)さん» 嗚呼ああああ、レス押すの忘れました；；申し訳ないです (2017年9月23日 18時) (レス) id: 8503f2d058 (このIDを非表示/違反報告)
仲矢みりり - 有難う御座います！うれ死すです！ 後程作品を拝見させて頂きますね！ (2017年9月23日 18時) (レス) id: 8503f2d058 (このIDを非表示/違反報告)
コユキ(非ログ) - 仲矢みりりさん» お久しぶりです！返信遅れてすみません！！とても面白い作品ですよ！私も見習わなくては…(笑)ありがとうございます！後程ご紹介させていただきますね！これからもがんばってください♪ (2017年9月23日 17時) (レス) id: dc136b33d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑川みりり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hpmpenakaya
作成日時：2017年4月20日 23時
