狂犬と事故チュー【今日から俺は！！】 (ページ3)

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＿② ページ3

「どぉりゃぁあ！！」

最後の一人に思い切り木刀を振り下ろし、オマケに蹴りまで入れてやった。

男は倒れると立ち上がる様子もない…これで終わか。

あ、そう言えば女の子逃がすの忘れてた。早く帰りなと促すと、女の子は早足で逃げた。

「女の子も逃がしたし、喧嘩する相手も…倒したし帰るか」

「…この、ままで…終わると思うなよ…」

「え、何まさかまだ喋れんの？すごいね君」

「俺たちを…敵に回したら…お前…殺されるぞ…」

何言ってんだこいつ。その辺のチンピラだろ？あ、頭強く殴ったせいか？まさかそのせいで頭おかしくなちゃったのか？

「なんか、ごめん」

男は何言ってんだ、こいつみたいな目で私を見ると倒れた。

よし、帰ろう。と商店街の方へ足を向けると一番最初に倒した男が通り道を塞ぐ様に倒れていた。

「邪魔だなー、倒れる時は道の端によって倒れてくれないかな？灰色の制服くしゃくしゃにして…お母さんに怒られるよ！私知らないからね、あんたの責任だからね！チッ、重たいなぁ…え、ちょ、え、灰色の制服…？」

待てよ灰色の制服って開久高校…？あの男子校？え、開久しかないよね？

「あれ、あれあれ…私開久の人に喧嘩売ったの？だからか…なんかそこらのチンピラにしては強ぇなと思ったんだよ…」

あー、開久は駄目だよ。かなわないよ…あそこ集団で来るじゃん…怖いよ…。

「おいおい…お姉さん派手にやってくれたねぇ」

とにかく逃げようとしたその時。商店街の方から声がした。

声の先には倒れている男達と同じ制服だが、ひときわ目を引く銀髪オールバック
。

「丁度暇してたとこなんだよ、だからさァ…俺とも遊んでくれよ」

そこには狂犬こと相良猛が立っていた。