【名探偵コナン短編集】

＊ ページ16

『あ〜〜...終わった...！私の青春終わった...
短かった...！』

Aは草むらで寝転がって空を見つめてた。

コ｢おい｣

『おわっ...』

しかし目の前の夕焼けがいきなりコナンのアップに
変わりビックリして身体を起こす。

『.......よくここだって分かったね...』

コ｢お前いつも落ち込んだりするとよく
ここにくるじゃねーか｣

『へー、落ち込んでるって分かってるんだ』

そう嫌味っぽく言ったまた寝転がるA。

コ｢...まぁ、悪かった。...と思ってる｣

『え？何が？あー私の青春を潰した事？
それとも私のケーキ食べた事？パンツ見た事？
ねぇどれ？どれかな新一君』

とコナンにまくし立てる。

コ｢全部だよ全部！まぁさすがに今回はやりすぎたっ
つーか...まさかおめーがまじで安室さんの事
好きだとは思ってなくてよ...｣

『別に...ちょっと気になってただけだし...』

Aはツーンと目線をコナンのいない方に
向けた。

コ｢しゃ、しゃーねぇだろ！俺だって...
好きな女を他の男に渡したくなくて必死だったん
だからよ...｣

と顔を赤くして言ったコナンにAは...

『心配しなくても蘭はあんた一筋だよ』

どうやらコナンの伝えたかった事は伝わらなかった
ようでイラッとするコナン。

コ｢だぁから...おめーを安室さんに渡したく
なかったんだよ！｣

コナンは勢いで怒鳴るようにAに言った。

『.......へ？』

コ｢..ったく...新一に戻ってから言おうと
思ってたのによ...｣

むすっとしてコナンは草むらに腰を下ろして
頬杖をついた。

『...冗談でしょ？』

コ｢本気だよ｣

コナンの方を見るとほんのりと頬が赤い。

『...あ、あんたに私は10年早いから！
か、か、帰る！』

Aが慌てて起き上がるとぐいっと肩を掴まれる。

『な...』

コナンはにやりと笑って言った。

コ｢10年って事は...俺が新一に戻ったら
いいってことだな？｣

『は...っ』

ちゅ、と頬に感じる柔らかい感触。

『ちょ、な...バカ！』

Aは耳まで真っ赤にしてコナンにゲンコツを
お見舞いして早足で去っていった。

コ｢...可愛くねー女...｣



END


園｢ちょっとその痕...まさか昨日安室さんと...！｣

『違う違う！だだの虫刺され！』

園｢なんだ！キスマークじゃないのか...ちぇっ｣

『は、はは...(新一...コロス...！)』

赤井秀一 ＊ 誕生日→←＊

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