とある本丸の新人審神者は記憶が曖昧なようで (ページ8)

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第56話ページ8

本丸に帰ると夕方になっていた

『時間が経つのあっという間だったね』
　
「そうね」

『たくさん買ったね。これならしばらくは大丈夫そうだね』

「また必要になったら声かけて」

『ありがとう。今日は楽しかったね！』

「うん。俺も楽しかった」

『またデートしようね』

「うん」

久しぶりの買い物で良い気分転換になったな

[でーと？]

『あっ、三日月さん。もうすぐ夕飯ですよ』

[でーとというものは、恋仲になった男女が共に出掛けることと聞いたことがある。お主達は、恋仲なのか？]

『えっ！？』

確かにデートってそういう意味に捉えられるけど
加州はそういう意味で言ったわけじゃないし...

「だったらどうする？」

[....]

加州！？

『ちょ、ちょっと！加州、誤解を招くようなことは！』

「冗談だよ。三日月がどんな反応するか気になっただけ。じゃあ、俺は部屋に戻るね」
　
『う、うん』

び、ビックリした...

[Aよ]

『は、はい』

[次は俺とでーとをしないか？]

『え？』

[そなたのことを知りたいと思うてな]

『私のことを？別に良いですけど...』

[町に出掛けるのも良いが、2人きりで茶をするのも良いな]

もうプランを考えている三日月さん
まるで遠足に行く子供みたいだ

『ふふ、ゆっくり考えて下さいね』

[うむ。楽しみだな]

『そうですね』

それから加州が私とデートをしたという話が広まり、他のみんなも申し出てきた

みんなのことを改めて知ることが出来る機会だと思い、私はみんなの誘いを受け入れた
　
そこに、どんな想いがあるのかも知らずに...