第89話 ページ42
『あ、あけましておめでとうございます』
「ふふ、昨年はどうも。今年も...よろしくね?」
『よろしくお願いします』
審神者様の笑顔が不気味で仕方ない
「そういえば、さっき駿河さんに会ったわ。貴女、最近連絡とってないらしいわね。ダメじゃない」
『色々と忙しくて...』
「人間より、刀剣男士の方がお好みかしら?」
『...っ!』
「浮気はダメよ。貴女達が結ばれることを政府は望んでるんだから。ふふふ」
『....』
「今日の近侍は加州なのね。お宅の三日月に会えると思ったのに残念だわ」
『うちは交代制なので』
「交代制ね...選べないじゃなくて?」
『そんなんじゃ!』
「あら、いけない。私、用件を思い出したわ。これで失礼するわね」
『....』
「三日月がさ...あの審神者には気をつけろって言ってた意味が分かった気がする」
『え?』
「本丸を出る前に言われたんだよね。何をするか分からないって」
『そんなことを...』
「確かに、あの審神者からは何も感じられない。何があっかは知らないけどさ、Aのこと俺が守るから」
『ありがとう』
「Aちゃん!」
『あっ、栞さん』
「さっき、あの審神者に何か言われてたみたいだけど大丈夫?」
『挨拶されただけですよ』
「そっか。なら良いけど...」
栞さんに心配かけてばっかりだな...
「あっ、今日の近侍は加州清光なんだ?」
『はい』
「三日月宗近VS三日月宗近、見てみたかったのにな〜」
『栞さん、面白がらないで下さい』
「ごめんごめん。でも、三日月さん心配してたんじゃない?三日月宗近に会うことになるから」
『まぁ、はい...』
「何か言われたりした?」
『何も言われてないですけど...』
「けど?」
キスマークを付けられただなんて加州の前で言えない
「あれ?Aちゃん、珍しくストール巻いてるのね」
『...っ!こ、これは!その...』
「なるほどね...」
栞さんの目、何かを察してる!
「主、行くぞ」
「あっ、ちょっと待ってよ!ごめん!私、行くね」
『あっ、はい』
「そうだ。三日月宗近に見つからないようにね」
『え?』
「じゃあね!」
今のどういう意味だろう?
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年9月22日 20時