大好き症候群【占い師】 (ページ8)

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結局、対戦はサバイバーの勝利に終わったんだけど、イライさん達は一体を何をしてたんだか、

私は結局最後の花火を打ち上げずに終わった。そうして、脱出して、荘園に戻ると、

真っ先にエマさんの「お疲れ様なの～！」という言葉が聞こえて癒される。

「今日は一つも傷ついてないの？？」

「そうなんですよ！私がずっとチェイスしてたところをピアソンさんが変わってくれて、

エミリーさんと暗号機を一台づつ解読して、無事に脱出できたんですよ！」

「あら、それは良かったわね！」

ピアソンさんの活躍を語りながら、はしゃぐ私に、祭司のフィオナさんは少しフフフと笑って、

「お疲れ様」と言って、席に座らせてもらい、フィオナさんの入れた紅茶を飲ませてくれた。

私は「ありがとうございます！いただきます！」とティーカップに口をつけると、

隣にいつのまにかイライさんがいたので、驚いて、慌てて飲み込んだら、紅茶が気管に入った。

「げほっ、げほっ、ごほっ」

「Aどうしたんだ！人工呼吸が必要かな！！ファーストキスをもらうぞ…！」

「ぃいです、遠慮します…、げほっ」

「そういわずに…むぐっ」

イライさんの少し尖らせた口を手で塞いで、私は拒否した。

だからイライさんは現在私の手のひらにキスをしている。

「キスは好きな人のためにとってるんです」

そういって手を口から離してあげると、イライさんは私の両肩を掴んだ

「じゃあ私のことを好きになればいい！」

「それはなんか違うじゃないですか」

この人は、運命の赤い糸とかそういう類のものを信じないタイプだろうか…。

いやでも、占い師をしているんだから、なんともいえないなぁ…。

「とりあえず、Aのファーストとセカンドとサードをフォースとフィフスと、

飛ばして20回までは私のものだからな！キス！！」

勝手に先約発言するけど、私のファーストはもうないんだよなぁ、って、

そんなこと言ったら、イライさん怖そうだしやめとこ…

「あれ、でも前した女子会でAはファーストキスは済んでるって話じゃなかった？」

「は？」

は？って、は？って！！

私は、私のファーストキス済みを暴露したパトリシアさんの腕を引っ張って、

怒ってるイライさんから離れて、コソッと「パトリシアさん、言わないでください…！」と、

耳打ちした。そうするとパトリシアさんは察したように、誤魔化してくれた。