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立ちそびえる建物に、彼女は思わず息を呑む。
「都会はやっぱり違うなぁ…!」
彼女の名前はA=グレース。田舎に暮らすおじいちゃんっ子で、
ハンターになることなど夢にも見たことがなかった。
けれど、自分の大好きな一緒に暮らすおじいさんからの勧めで念能力を習得し、
ハンターを目指すことにした。
将来の夢は薬剤師で、正直ハンターになるつもりはなかったけれど、
彼女はおじいさんからハンターの特権を聞いていた。
ハンターであることでたくさんのメリットがあり、
ハンターの収入が大きいことなどを。
それに加え、彼女のおじいさんは彼女から異様なオーラを感じ取っていた。
そんな彼女は念能力の習得中に周りの念能力者と大きな違いを見せた。
習得が早く、そうして四大行の使いこなし方もまるで慣れたような風だった。
なので、彼女のおじいさんは彼女をハンターに推し、
そうして今日がハンター試験当日だ。
田舎暮らしのAは高くそびえる建物に目を輝かせる。
昔、Aの幼馴染に近しい存在で、
未だにAの手足のように無償でAの願いを聴いてくれる男に、
水族館に連れて行ってもらったAだけれども、神秘的な生き物とは違って、
都会のものは全部輝かしく見えた。
「そういえば、あの人も来るのか。」
独り言もボヤきつつ、定食屋に入って合言葉を言い、奥の部屋に通してもらう。
そんなパッと見た感じ平凡に見えるA・グレースは、
実は他と圧倒的に異なる異色の能力を持っていたりする。
そんなAの情報はハンター協会の会長であるネテロの耳にも
少しばかり入っていて、ネテロはその少しの情報でAをこう評した。
「とんでもない化けもんができたようじゃのう」
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豚バラ - 読んでみたらメッチャ面白い!読んでてワクワクします! (2019年12月13日 21時) (レス) id: 61753fbb81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:卣秦 | 作成日時:2019年11月20日 0時