熱い想い ページ31
我慢出来なくなって
通話ボタンを押したあの時
君は泣いていた
「...誕生日..おめでとう」
電話越しに見えてくるAの表情
やっぱりほっとけないよ
気持ちが押さえられずにいた俺は
結局想い出の場所から
離れられずにいたんだ
うろうろしながら、君に電話した
あの日、贈ったストラップ
いまここにあるんだよ
ゆっくりと握りしめた左手は
熱をおびた。
「会いたい....会いたい..よ...」
Aからの言葉がこんなにも
胸にひびくなんて。
会いたい。
そんな言葉もう聞けないと思ってたから。
神様はまだ俺に味方してくれている
届かないはずのAの声が聞こえたんだ。
わからない、わからないけど
とにかく俺らの想い出の場所へと
急いで引き返した
おまえはもうココには来ないと思っていた。
会えないと。思っていた。
なのに、居るんだ。夢じゃない。
目の前にいるんだ..
しゃがみこんで泣きわめく
Aの背中は
震えているように見えた
「...A」
思わず漏れる声
好きでたまらない相手を前にして
じっとなんかしてられない俺だから..。
「グク！」
引き合うように駆け寄り
思いきり抱き合った
すべてを包み込む様に。
俺の腕にすっぽりとおさまる身体
相変わらず、小さい奴..
「ごめん...」
すべてを身体に委ねた
やっと伝えれた言葉
「会いたかった...」
力をいれれば入れるほど、ギュッと強く抱き締めれば抱き締めるほど
もう誰にも渡したくなくなるんだ
俺だけに笑って。泣いて、怒って..
すべて、ぜんぶ俺のものにしたいんだ..
高まる感情は
僕らの冷えきった身体を
熱くした
俺で染まればいい。
俺だけのものになればいい。
だけど、残酷だから。
もう俺の知らない誰かの..ものなんだろ？
「..彼氏さん、ちゃんとお前を守ってくれるような人なのかよ...」
お前を泣かせるようなことがあれば許さない
そう思っていたんだ。
「..彼氏？...いないよ？それよりグクは彼女と仲良くやれてるの？」
鼻をすすりながら、小さく見上げ
微笑んだA
「彼女？」
言ってる意味が分からなくなった
それに加えて、彼氏はいない？
思わず見合わす、俺らを
いつしか月明かりが照らしていた
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まかろん(プロフ) - ﾇﾅさん» 少し変わったお話ですが！リクエストのお陰でストーリーの幅がひろがりました！ (2014年6月28日 2時) (
レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - なつじんさん» ありがとうございます（＾＿＾）！グクのお話無事完結しました！ (2014年6月28日 2時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ﾇﾅ - ｼﾞﾐﾝちゃんのﾇﾅ嬉しいーー(*^^*)更新たのしみです♪ありがとうございます！ (2014年6月27日 8時) (レス) id: 94cddae186 (このIDを非表示/違反報告)
なつじん - ぐく ( ´Д` ) 泣きすぎて呼吸が ....。続き期待してます！ (2014年6月25日 8時) (レス) id: 75868ca315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - アミさん» グクのお話、なんか思ったより切なくなってしまいました。鼻血 (2014年6月23日 23時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろん | 作成日時：2014年6月11日 11時
