【4】甘い罠 ページ11
「A！！」
大きな声でかけよってくる
「そんなに大きな声ださないで、恥ずかしいよ」
ごめんごめんと手を合わす彼は社会人で
私は大学生
"近所のお兄ちゃん"
まさにジンオッパの事だ
家が隣同士ってこともあり
お互いの家を行き来する仲だったが
オッパが一人暮らしを始めてからは疎遠だった
会おうと誘うのはいつも私からで。
片想いってやつかな。笑
「美味しいケーキ屋みつけたから、買ってきたの」
会いにきたなんて意地でも言わない私
ほら。って見せると
嬉しそうに笑うんだから、可愛い
「じゃあ、そこの公園で...」
「ねえ、ちょっと付き合ってくれる？買いたいものあるから^^」
深く考えず
嬉しそうな彼にただただ付いて行ったんだ
--
「これ、かわいいと思う？」
つれてこられた場所はまさかの雑貨屋
横で何やらマグカップを選びだした彼に
冷たーい視線を送る
何でこんなお店で買い物するのよ。笑
「いいとおもう〜」なんて口から出任せのことを言ったら「真剣に選んで！」って怒られてしまう始末
彼女でも出来たのかな。
「私だったらあっちのブレスレットの方が嬉しいけどね」
ぶっきらぼうに言いすてた
結局カップだけを買って店を後にしたオッパ
２つも買っちゃってさ。なんなのよ。
「ねえ、A？」
「家、こっちだから」なんていう彼。
「じゃあね」
いつものように手を振り
いつもの別れなのに悲しいな〜
なんて思っていたら
急に腕をつかまれたんだ
「え？Aも一緒に行くんだよ？」
戸惑いすぎると人って本当に固まるんだね
わたしはその場に立ち尽くしてしまった
「一緒に家にいって〜二人でこれを使って〜」
そう言いながらさっきのお店で買った袋を持ち上げる
「ケーキもあるしね？^^」
「え？」
ちょっと意味が分からなくて..
「それにさ〜これ」
渡された小さな箱は
開けてみて？の言葉と同時に開けられる
「あ..これ..」
それはあの時私が言っていた
ブレスレットだった
ジ「前に買ってたんだ..Aの趣味なんてお見通しだからね。何年一緒にいると思ってんのさ〜」
今にも泣きそうな私の手を優しく握ってくれたあの日
オッパの方から、はじめて誘ってくれたあの日
「僕、Aの事 長く待たせちゃった？」
長いようで短かった、私の
片想いは終わったんですね
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まかろん(プロフ) - ﾇﾅさん» 少し変わったお話ですが！リクエストのお陰でストーリーの幅がひろがりました！ (2014年6月28日 2時) (
レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - なつじんさん» ありがとうございます（＾＿＾）！グクのお話無事完結しました！ (2014年6月28日 2時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ﾇﾅ - ｼﾞﾐﾝちゃんのﾇﾅ嬉しいーー(*^^*)更新たのしみです♪ありがとうございます！ (2014年6月27日 8時) (レス) id: 94cddae186 (このIDを非表示/違反報告)
なつじん - ぐく ( ´Д` ) 泣きすぎて呼吸が ....。続き期待してます！ (2014年6月25日 8時) (レス) id: 75868ca315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - アミさん» グクのお話、なんか思ったより切なくなってしまいました。鼻血 (2014年6月23日 23時) (レス) id: 0522f7ff95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろん | 作成日時：2014年6月11日 11時
