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「小エビちゃ〜ん、次こっちねぇ」

「キノコのグラタン、焼きたてですよ。
冷めないうちにどうぞ」

「いや、ちょっともう、流石に……」

テーブルを彩る多数の小皿が姿を消した頃、監督生は流石にお腹がいっぱいになっていた。

たかが小皿、されど小皿。

店内の賑わいとは反面し、監督生のいる席は重たい圧がかかっていた。

「もう腹いっぱいなの? ん〜でもなぁ、アズールに全部食べさせるよう言われたんだよねぇ」

「あずーる」

「……この店の経営者であり、我らがオクタヴィネル寮の寮長です」

「あ、噂をしたら来たぁ〜」

ふむ、あの銀髪眼鏡がアズールさんか。
確かに、この双子と同様、店内で感じるオーラが違う。
流石は寮長。そして双子。
どっちも美形で、そして近寄り難い雰囲気を……

「監督生さんは何かよからぬことを考えのようで」

「ヒッ、いや、なんでもないです……」



「……おや、ここにいらっしゃったんですか。
ようこそ、モストロラウンジへ。
私達は貴方を歓迎しますよ」

「あ、お邪魔しています!」

銀髪眼鏡ことアズールさんは自らの紹介をすると、俺のいるテーブルへちらりと視線を向けた。

「……これだけで、足りるんです?
遠慮しなくていいんですよ。
さぁ、フォークを持って……」

「いやいやいや、もうお腹いっぱいですから」

「無理をなさって……私はこれまでなんということを……」

「何言ってるんですか!?」

アズールさん、そして双子も手で目元を抑えている。
俺が何をしたって言うんだ??
そして(多分)ジェイドさん、泣き真似をしながら無言で口にキノコを突っ込むのやめてください……。

「これから、お腹が空いたらいつ来てもらっても構いませんからね……! 貴方はまだ育ち盛り、食べ盛り……。
モストロラウンジは貴方をいつでも歓迎しますよ……!!」

ありがたいっちゃありがたいが……!
そこまでして貰わなくても大丈夫です!!!

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Ray - この小説を読むと暖かくて優しい気持ちになれるので大好きです!これからも更新頑張ってください! (2022年8月17日 0時) (レス) @page39 id: aecf2fd8ab (このIDを非表示/違反報告)
筆跡(プロフ) - レモンさん» コメントありがとうございます!私は監督生くんの年齢と離れているため、実際の口調と合っているか分かりませんでしたが 同年代の方にそう言っていただけて幸いです!これからも頑張りますー! (2022年8月8日 22時) (レス) id: defeff8d6b (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 初コメ失礼します!前からこのお話は読ませて頂いております!!最新話、とても面白かったです。男主くんに年が近いのか親近感わきます、、、、、。英語がわからないのは辛いですよね、。これからもお体に気をつけて、頑張ってください!応援してます! (2022年8月7日 21時) (レス) @page39 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
筆跡(プロフ) - おいさん» コメントありがとうございます!あそこは私も書きながら笑っていました(笑) 更新頑張ります! (2022年1月30日 3時) (レス) id: defeff8d6b (このIDを非表示/違反報告)
おい(プロフ) - 最後みんなの心配さにホワッとして笑っちゃいました!笑 これからも更新楽しみにしてます! (2022年1月29日 23時) (レス) @page37 id: cdba16656d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:筆跡 | 作成日時:2022年1月13日 7時

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