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「だから、『私は○○できる』という文は『I can〜』で始まるんだ。これを『貴方はできますか』で書くとすると……
おや、もう疲れたのかい? 少し休憩にしようか」
「はい……すみません……」
「いや、いいんだ。気にしなくていい」
リドルさんが立ち上がろうとした時、談話室の扉がノックされた。頑張っているかという声と共に、緑色の髪と眼鏡をした男性、前髪を後ろに纏めた男性と二人が入ってきた。
「お疲れ様、リドル、監督生。
これほんの少しだが作ったんだ、よければ休憩の間にでも食べてくれ」
「やっほー、2人とも頑張っている?
俺ね俺ね、監督生ちゃんと話したくて来ちゃったんだ〜」
「監督生の好みがわからないからチーズタルトにしたんだが、食えるか?」
「あ、ハイ、好きです!」
「ならよかった。今切り分けるからな」
この人、ここではお母さん的存在なのかな??
大体これくらいだなと切り分けるその横顔に、やっぱりどこか懐かしい存在を思い出させる。
「監督生ちゃんと話す機会があって嬉しいな!
ほら、前にあった時は監督生ちゃんとはまだ話せなかったじゃん? エースちゃんもデュースちゃんも、勿論ここにいる三人だって、ずっと前から監督生ちゃんと話したいな〜って思っていたんだよ」
「!! そう、だったんですね!」
「君には色々とお世話になっているからね。
改めて言わせてくれるかい?
『監督生、ありがとう』!」
他の二人も口々にありがとうと俺に言ってくる。
「でも俺、なんも感謝されることなんか……」
「こういう感謝はとりあえず受け取っておくべきなんだよ」
「とりあえずって……リドルも言うようになったなぁ」
チーズタルトからは甘くて少し塩っけを感じさせる、素朴な味がした。
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Ray - この小説を読むと暖かくて優しい気持ちになれるので大好きです!これからも更新頑張ってください! (2022年8月17日 0時) (レス) @page39 id: aecf2fd8ab (このIDを非表示/違反報告)
筆跡(プロフ) - レモンさん» コメントありがとうございます!私は監督生くんの年齢と離れているため、実際の口調と合っているか分かりませんでしたが 同年代の方にそう言っていただけて幸いです!これからも頑張りますー! (2022年8月8日 22時) (レス) id: defeff8d6b (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 初コメ失礼します!前からこのお話は読ませて頂いております!!最新話、とても面白かったです。男主くんに年が近いのか親近感わきます、、、、、。英語がわからないのは辛いですよね、。これからもお体に気をつけて、頑張ってください!応援してます! (2022年8月7日 21時) (レス) @page39 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
筆跡(プロフ) - おいさん» コメントありがとうございます!あそこは私も書きながら笑っていました(笑) 更新頑張ります! (2022年1月30日 3時) (レス) id: defeff8d6b (このIDを非表示/違反報告)
おい(プロフ) - 最後みんなの心配さにホワッとして笑っちゃいました!笑 これからも更新楽しみにしてます! (2022年1月29日 23時) (レス) @page37 id: cdba16656d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:筆跡 | 作成日時:2022年1月13日 7時