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「あぁ、監督生、で合ってるかい?」
「えっと、俺の事、ですよね」
今日は沢山の人に話しかけられる。
出会いすぎて、いい意味で頭の痛さが来そうだ。
「うげ、寮長」
「おや、エース。誰に向かって『うげ』と言ったんだい?
それがもし僕宛てに言っているのなら……おわかりだね?」
その人は、髪色が赤く、俺と同じくらいの身長をした人だった。エースの反応からするに、エースと同じ寮の寮長だろうか。
「エース、この人って……」
「あぁ、俺のところの寮長だよ。
ルールに厳しくてさぁ、」
「エース、聞こえてるよ」
また寮長?がピシャリと言い放つ。
エースは「あ〜部活が」と言いながらどこかへ言ってしまった。
多分、ハートラブ寮の人だろう。確かエースとデュースの寮がそんな名前だと思う。
「全く……君、これから時間はあるかい」
「? はい、ありますよ」
「ならよかった。
それなら、このまま行こう。ついておいで」
途中、背の高い黒メッシュが入った人に
「小エビちゃん達ちっちゃ〜い」
と言われたが、多分このハートラブ寮長のことだろう。
俺、そこまで身長低くないし……!
---
「僕がこれから、君に言葉を教える。いいね?」
「はい!……って、え?」
寮の談話室?に通され、紅茶を持ってきたかと思えば直ぐに話は切り出された。
「君は、ここの言葉が苦手なんだろう? それに、元の世界にいた学校ではここの言葉は習っていると聞いた。
別に完璧でなくていいから、会話できる程度に覚えておいて損は無いだろう」
ここで、扉付近でエース達よろしく聞き耳を立てていた方がいたらしい。扉からは「えっ」と声が聞こえる。
ハートラブの寮長は扉に向かってため息をつき、俺に向き直る。
「紹介が遅れたね。僕はハーツラビュル寮、寮長のリドル・ローズハートだ」
ハートラブ寮じゃないのか……。
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Ray - この小説を読むと暖かくて優しい気持ちになれるので大好きです!これからも更新頑張ってください! (2022年8月17日 0時) (レス) @page39 id: aecf2fd8ab (このIDを非表示/違反報告)
筆跡(プロフ) - レモンさん» コメントありがとうございます!私は監督生くんの年齢と離れているため、実際の口調と合っているか分かりませんでしたが 同年代の方にそう言っていただけて幸いです!これからも頑張りますー! (2022年8月8日 22時) (レス) id: defeff8d6b (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 初コメ失礼します!前からこのお話は読ませて頂いております!!最新話、とても面白かったです。男主くんに年が近いのか親近感わきます、、、、、。英語がわからないのは辛いですよね、。これからもお体に気をつけて、頑張ってください!応援してます! (2022年8月7日 21時) (レス) @page39 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
筆跡(プロフ) - おいさん» コメントありがとうございます!あそこは私も書きながら笑っていました(笑) 更新頑張ります! (2022年1月30日 3時) (レス) id: defeff8d6b (このIDを非表示/違反報告)
おい(プロフ) - 最後みんなの心配さにホワッとして笑っちゃいました!笑 これからも更新楽しみにしてます! (2022年1月29日 23時) (レス) @page37 id: cdba16656d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:筆跡 | 作成日時:2022年1月13日 7時