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「え、な、なんで言葉が……」
「全く。アンタね、困ったら寮長に頼りなさいってアイツから言われなかったの?」
「あいつ?」
「イデアのことよ」
俺よりもはるかに背が高く、それに顔がびっくりするくらい整ったその人は自分をポムフィオーレの寮長と名乗った。
それと、俺を(無理矢理)連れてきた人はポムフィオーレの副寮長らしい。確かに、雰囲気が似ている。
「あ、俺、多分次移動教室で……
どこ、行ったらいいんですか……?」
ルークが風の速さで確認し、行先は三人とも同じだった。
---
「夢じゃ、ないんですね」
「何言ってるのよ」
「いや、俺、朝起きたときあの狸の言葉がわからなくて。
昨日はイデアさんとかオルトの声は聞こえたのになんでだろうって思ってて、それでやっぱり夢だったのかってなって」
「今だって夢じゃないわよ。抓って確認する?」
ヴィルが口角を上げながら手で何かをひっぱる真似をする。
「いやぁ、夢じゃないですね、ハイ!」
「それでいいのよ、その考えでいなさい」
「毒の君がそんな柔らかい笑みを見せるとは……。
実に珍しい! ボーテ!100点」
「そんなに言われなくても、アタシはいつでもこの顔よ」
「おや?」
「……えーと、あぁ、次は飛行術、でしたよね。
あれ、飛行術って言うんですね。俺も飛んでみたいなぁ!」
二人の間にヒビが入りそうだったから、急いで間に入る。俺を挟みながら喧嘩されたら辛すぎるからな。
「あら、じゃあアタシの箒に乗ってみる?」
「トリックスターの願いなら、聞いてあげなくてはね!」
「……ルーク?」
「なんだい?」
あああああああ、なんですぐヒビが割れそうになるんだ!?
でも、まぁ、
やっぱり、話せるって楽しいな。
______________
ルークのセリフが
「薔薇の君がそんな柔らかい笑顔を見せるとは……」
になっておりましたので、毒の君に修正させて頂きました。
指摘ありがとうございました!
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Ray - この小説を読むと暖かくて優しい気持ちになれるので大好きです!これからも更新頑張ってください! (2022年8月17日 0時) (レス) @page39 id: aecf2fd8ab (このIDを非表示/違反報告)
筆跡(プロフ) - レモンさん» コメントありがとうございます!私は監督生くんの年齢と離れているため、実際の口調と合っているか分かりませんでしたが 同年代の方にそう言っていただけて幸いです!これからも頑張りますー! (2022年8月8日 22時) (レス) id: defeff8d6b (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 初コメ失礼します!前からこのお話は読ませて頂いております!!最新話、とても面白かったです。男主くんに年が近いのか親近感わきます、、、、、。英語がわからないのは辛いですよね、。これからもお体に気をつけて、頑張ってください!応援してます! (2022年8月7日 21時) (レス) @page39 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
筆跡(プロフ) - おいさん» コメントありがとうございます!あそこは私も書きながら笑っていました(笑) 更新頑張ります! (2022年1月30日 3時) (レス) id: defeff8d6b (このIDを非表示/違反報告)
おい(プロフ) - 最後みんなの心配さにホワッとして笑っちゃいました!笑 これからも更新楽しみにしてます! (2022年1月29日 23時) (レス) @page37 id: cdba16656d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:筆跡 | 作成日時:2022年1月13日 7時