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第5話 ページ6

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「あ"、えーっとだな。…云わなきゃ、だよな……」


男は罰が悪いのか否か
先程以上に汗をかき、手元を狂わせ、頭を掻いてから唾を飲んだ。

その度にチョーカーが揺れる

私は触れてはいけない話題に触れてしまったのかも知れない。


こちらにも緊張が移る。
もし総理の息子だったりしたらどうだろうか

“内閣総理のご子息 民間の住宅を吹き飛ばす!!”



『……やばいな、』



新聞一面の文字が目に浮かんだ。
私は日本を崩壊させる因子となってしまうのかもしれない

なんて考えたのも束の間、男が耳触りの善いその低音で、ボソリと呟いた、




「_____マフィア、だよ。此処の港を牛耳ってる組織の、…幹部だ」






沈黙。


その声に耳を澄ませた矢先で、真実を知る
隣で顔色を伺われている気配を感じた



私は一息吐いて



『………なんだ、マフィアか』



ホッと胸を撫で下ろした。




「いや、おいおい…。もっとこう驚きってもんが」

『家を吹き飛ばされた時点で驚きしかないわ』

「はい。そうですよね、スミマセン」




相手も一先ず安堵、といった所か。
マフィア幹部であるにも関わらず逃げずに暴力を振るわない辺り、一応の常識を持った良心的な人間だと見受けられる
反省感も尋常ではない。


_____マフィア。数分前の私なら恐怖した単語も、今じゃただの言葉に過ぎず。こんな物理的現実を前にした後じゃ、身の危険も感じない。



『…で、マフィアって?何、家吹き飛ばす訓練でもしてるの?』




男を一瞥しながらボヤく。
「…してない」と顔を覆った男は弱々しく答えた。




「思わず力を入れたら…______結果こうなっちまったンだよ」

『……はあ?』




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設定タグ:文スト , 文豪ストレイドッグス , 中原中也   
作品ジャンル:恋愛
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レインボー文豪娘 - このぶっ飛んだ始まりと、「また家を吹っ飛ばしに行く」というセリフが素晴らしすぎました。最高でした。 (4月14日 22時) (レス) @page40 id: d65177cced (このIDを非表示/違反報告)
しおぽんら(プロフ) - テトさんと同じなのですが、プリ小説という小説サイトで活動していますか?設定もセリフも同じなので気になってコメントさせてもらいました。リンクはこちらですhttps://novel.prcm.jp/novel/U7KPVPevcPuDxlQlBkXn (9月2日 17時) (レス) @page1 id: 535c2b64b5 (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 初コメがこんなのですみません。あの…プリ小説という小説で活動していますか?なにやらプリ小説内で先程こちらと似たような作品を見つけまして…もしかしたらこの作品がパクられているかもしれないのでコメントさせてもらいました (8月30日 15時) (レス) @page1 id: e3b6735391 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫もふお - 神作品ありがとうございますっ!!! (8月18日 12時) (レス) @page18 id: 9c4f5ea239 (このIDを非表示/違反報告)
未栄 - 最高すぎて鼻血出るかと思いました (8月1日 13時) (レス) @page40 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高澤白 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年8月6日 22時

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