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第1話 ページ2

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二十二時。
それは定時から大幅にズレた帰宅で
辺りの風景を見渡せば、既に消灯をしている家がちらほらと見受けられ、夜空の星が燦然と煌めいて見える時勢。

そしてその中の私は、いつも通りの仕事を終わらせた帰り、コンビニでお酒とおつまみと売れ残りの弁当を買って、それを引っ提げながら帰路についた所だった。


今日だって変わらずの日々を繰り返す毎日。


まあ少し変わった事となると_____二日前、夢にまで見たマイホームを手に入れた事位だ。

ボロアパートから一転、私は一軒家を持つ女として回生した。
四箇所のバイトをかけ持ちして働いた当然の結果。
努力の賜物。努力の結晶。



そう、その努力の結晶は_________



『……は?』



静まり返る道路にて思わずポロリ、と感嘆が漏れた。



…ちょっと私は疲れているのかもしれない。
否、確実に、絶対、とても疲れている。
口を開きっぱなしにして、疲れた目を擦って、また目の前を眺めた

善く見えずにもう一度目を擦って細め、また擦る。



『……え?』

まだお酒を口にしていない事を確認。
何がなにやら


『……え?』


……は?


『……、はァあああ!?!?!?』



近所迷惑なんざ知らないと云わんばかりの声を上げ、私は目に映る全てを疑った。


な、だって、は?!
家が吹き飛んだ!!なんて信じられる訳ないじゃん。
先ずマイハウスが左の彼方へ空中移動した事、そして次に空中で粉々になり、幾多の方向へ砕けた事。


何らかの衝撃で家が吹っ飛んだ事は動かぬ真実だった。
現実から目を背けるタイミングは今だと頭の中の天使が囁く。


まるで砂のように散った私の家。
夢のマイホーム。


家のない空き地に立ち尽くした私は、そこでようやく気がついた。ああ、これ、現実か、と。

そして、_______次にそれを目撃する。









「________……ヤベェ」









土煙の引いた(元)家の隣で、


小さく黒い人が、
_____________家の吹っ飛んだ彼方を見上げ呟いたのを。

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設定タグ:文スト , 文豪ストレイドッグス , 中原中也   
作品ジャンル:恋愛
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レインボー文豪娘 - このぶっ飛んだ始まりと、「また家を吹っ飛ばしに行く」というセリフが素晴らしすぎました。最高でした。 (4月14日 22時) (レス) @page40 id: d65177cced (このIDを非表示/違反報告)
しおぽんら(プロフ) - テトさんと同じなのですが、プリ小説という小説サイトで活動していますか?設定もセリフも同じなので気になってコメントさせてもらいました。リンクはこちらですhttps://novel.prcm.jp/novel/U7KPVPevcPuDxlQlBkXn (9月2日 17時) (レス) @page1 id: 535c2b64b5 (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 初コメがこんなのですみません。あの…プリ小説という小説で活動していますか?なにやらプリ小説内で先程こちらと似たような作品を見つけまして…もしかしたらこの作品がパクられているかもしれないのでコメントさせてもらいました (8月30日 15時) (レス) @page1 id: e3b6735391 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫もふお - 神作品ありがとうございますっ!!! (8月18日 12時) (レス) @page18 id: 9c4f5ea239 (このIDを非表示/違反報告)
未栄 - 最高すぎて鼻血出るかと思いました (8月1日 13時) (レス) @page40 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高澤白 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年8月6日 22時

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