やっぱり好きだから ページ16
青side
部屋からともが居なくなってたのはとてもビビった。
今日は俺にとっては決断の日
勇気を振り絞らなきゃいけない一世一代の話がある。
なのにともは泣いていた。
わけが分からない。
ともが泣く要素はどこにあったのか、
なにに泣いてんのか
俺には分からなかった。
少し赤くなった目の下を擦るともは可愛いけど、どこか儚げで悲しそうな顔してる。
なんの気持ちがともをこんなに苦しめてるの?
やっぱり分からない。
部屋に戻ってきた頃にはともは落ち着いてきた
でも、俺が言おうとしていたことは言えないまま
逆にこんな状況で言ったらアホにも程がある。
なら、まずは、と俺は泣いてた理由を探ろうとした
無理に聞きたくはないけれど、知りたい。
「なぁ、なんであんな所に居たん?」
ともは俯いた
無理。かな、
そう思った時だった。
緑「…嫉妬した」
か細い声。
でも俺の耳にはしっかり届いた
緑「さやかさんが前の好きな人だって知って、やっぱり可愛い女の子がええんかな?とか……
今りゅうが俺の事好いてくれとるのも分かっとるけど、可愛い女の子の方が……」
ともは言葉を繰り返した
目には涙が溜まっていく
緑「一人で泣いてアホらしいよな、なんでもないから忘れて?」
ぽろっと泪がぷにぷにの頬から垂れた
そのまま俺は抱きついた
強く抱き締めた
「不安にさせたらならごめん……、確かに昔はさやかのこと好きだった…」
腕の中で小さく震える
「でも今は他の誰よりも、1番にともが可愛いし好きや。安心して、俺は居なくなったりしないから」
またぎゅっと力を込めた。
ともが俺の言ってることを分かってくれるように、ちゃんと抱きしめた。
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作者名:ゆき星 | 作成日時:2019年8月1日 22時