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「あ、樹」
こんなとこいたんだって隣に座る北斗
「Aちゃん、やっぱり覚えてないね」
忘れられるって本当辛いねって静かに呟いて俯く北斗に話す
「、俺は……逃げたんだよ
Aが１番辛いときに」
「……それは違うでしょ？」
「……っ」
「Aちゃんのこと傷付けないようにと思って」
違う……
自分が、俺のことを知らないAを見ることが怖かったから、
「本当に逃げたんだったら、2年間も指輪なんてしないでしょ？」
そう諭すように笑うから
左手につけた指輪に目を落とす
「約束ちゃんと守ってんじゃん」
「……っ」
2年間ずっと、忘れられなかった
会いたくて、会いたくて、
仕方がなかった人。
そんな人がプロポーズをした日と同じ
クリスマスイブの展望台に、
現れた。
こんな奇跡みたいなこと信じられる？
「記憶がないなら、また作っていけばいいと思うんだよ」
「新しく作る、……」
その言葉で、俺の中の何かが崩れた
「きっと、Aちゃんもどこかで樹を探してたんだと思うよ」
写真を見せてもらったと聞いて、驚く
Aが、2年前の写真を持ってた？
なんで、？
荷物は全部預かったはずなのに
……でも、もうあの時みたいに
逃げたりなんかしない
こんな奇跡2度と起こらない
最後のプレゼントをもらったんだよ
もう一度、君と恋をしよう。
「北斗……、マジ感謝だわ」
感謝しかない。
ありがとう、
俺、頑張ってみるわ
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椿(プロフ) - ヒヨリさん» ヒヨリさんっ最後までお付き合い頂き本当にありがとうございます!!そう言って頂けて光栄です(TT)次のお話でもお会いできること願っておりますっ…… (2019年9月15日 21時) (
レス) id: ae11041bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - 椿さん» めっちゃ面白かったです!!短編集も見させていただけます。 (2019年9月15日 19時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ヒヨリさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて本当に幸せです(;-;)ゆっくり更新で申し訳ありません。これからも楽しんでもらえるよう頑張ります!! (2019年8月29日 15時) (レス) id: ae11041bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください。応援してます。 (2019年8月29日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2019年8月21日 4時
