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手を繋ぐ恋人たちをすり抜けて
着いた先は有名な空中展望台のあるビル。
「どうぞ、ごゆっくり」
『……ありがとうございます』
ここのスタッフの松村さんという方がここの展望台まで案内してくれた。
扉を開けて足を踏み入れれば、さっきと比べ物にならないほどの冷たい夜風が身体をさらう。
人気のスポットのはずなのに、
不思議なことに私以外には誰もいなくて。
さっきまでの賑やかな街の音は消えてしまって
どこか違う世界に迷いこんでしまったみたい。
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私がここに来た理由。
それはこの景色を思い出すためで、
数少ないアルバムの中にここの写真を見つけた時は驚いた。
それが2年前の今日、12月24日に撮影されたものだということにも。
やっぱり……知らない
母いわく、私は１度ここに来たことがある、らしい……んだけど
この景色に見覚えが全くなかった
それでも何かが私を引き留める
だからここに来れば何か分かると思ったのに。
ここから見下ろす輝く景色を見ても
何の思い出も蘇らない。
こんなに綺麗な景色なのに
忘れちゃうことってあるのかな……？
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椿(プロフ) - ヒヨリさん» ヒヨリさんっ最後までお付き合い頂き本当にありがとうございます!!そう言って頂けて光栄です(TT)次のお話でもお会いできること願っておりますっ…… (2019年9月15日 21時) (
レス) id: ae11041bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - 椿さん» めっちゃ面白かったです!!短編集も見させていただけます。 (2019年9月15日 19時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ヒヨリさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて本当に幸せです(;-;)ゆっくり更新で申し訳ありません。これからも楽しんでもらえるよう頑張ります!! (2019年8月29日 15時) (レス) id: ae11041bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください。応援してます。 (2019年8月29日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2019年8月21日 4時
