6話 ページ8
夜は予想通りフルボッコだドン!でした。あ、でも一松兄さんと十四松兄さんがいなかったっけ。
そして今、約束の買い物なう。お母さんが選んだ製品は長持ちするっていう謎の言い伝えがあるもんで。
お父さんが買ったテレビとか1ヶ月くらいで壊れて、お母さんが修理屋に持っていったテレビは未だに壊れてない。
母「これはどうかしら」
『え、こっちダメ?』
母「そっちは値段安いけど、容量はこっちの方が多いわよ?」
なんて会話をしながら数時間、いろんなものを買いました。久々にお金使った感。
お母さんはこっからスーパーに行くから、私は散歩することに。町内一周しよっかな。
商店街にドブ川、トト子ちゃんの魚屋さん。変わらないこの風景が結構好きだ。
最後に公園。良くここで遊んだよな、なんて思いながら公園に入る。砂場、ブランコ、すべりだい。あの頃のままだ。
ベンチに座ろうと思ったら先に男の人が座っていた。端が空いてるから許可取れば良いか。
『すいません、隣座って良いですか?』
?「あ、はい。どうぞ」
ストンと座った。ここのベンチからだと公園が全部見渡せる。静かだな。
?「はぁ...」
隣からため息が聞こえた。見ると暗い顔してスマホを見ている。なんとなく気になって声をかけた。
『ため息ついてると幸せが逃げますよ』
?「僕からはもう幸せが逃げてます...」
予想外の返事だった!後ろにズーン、って感じの効果音がつくぐらい暗い。とにかく暗い。
『何かあったんですか? 私で良ければ聞きますよ?』
?「でも...」
『互いのこと知らないから言えることもありますよ。もちろん他の人には言いません』
こういうのは相手の目を見てしっかりと言うことが大事!適当に言ったらそれは知りたがりになるだけだし。
男の人は安心したのか、私に言ってくれた。
?「僕、歌を歌う仕事をしてるんです。とても楽しくて。でも最近、批判や中傷的な事を沢山言われて。辞めた方が良いのかなって...」
彼の目には涙が溜まっていた。きっと自分なりにいろいろ頑張ってきたんだと思う。
私には本で読んだことのある、忘れられない言葉があった。多分その言葉は彼にぴったりだ。
『好きの反対の言葉って知ってます?』
?「え?」
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ゆき(プロフ) - 続きがとても気になるので,友達申請させていただきました!だ (2019年5月7日 19時) (レス) id: 741d7c394d (このIDを非表示/違反報告)
ムギ(プロフ) - 続きが気になるので、友達申請させて頂きました! (2019年5月1日 4時) (レス) id: 40229cd54e (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この小説面白〜いです!友達申請させてもらってもいいですか(^^) (2019年4月8日 12時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
七香(プロフ) - 続きが気になるので友達申請させていただきます! (2019年4月1日 13時) (レス) id: 35bfb76efc (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - すごく続きが気になります!なので友達申請させて頂きました! (2019年3月19日 23時) (レス) id: b0e1119457 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三鈴 | 作成日時:2017年8月25日 18時