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44話 ページ46

マジでピンチだ。せっかくの申し出を断れば、不愉快になるかもしれないし。かと言って有難く受ければ確実にフルボッコだドン!と言う結果になる。

何とか、何とか振り切れないか!?


『で、でも。まだ買い物終わって無いし……』

み「俺が買っとくよ?」

『いや、流石に払わせる訳には……』

み「大丈夫!お金ならあるよ!」

『それに私、引っ越しちゃってるし……』

み「マップ機能で……」


この現代っ子め!私は逃げたいんだよ悟ってくれよちくしょう!

宮川くんに悪気は無いんだろう。でも今は、その思いやりがピンチにピンチを重ねている。

これ以上私の頭では作戦が思いつかず、私が言った言葉は、


『そっかー……じゃあ連絡先交換しよっか……』


と言う、兄さん達の前で着いていくことを決めたような言葉だった。とりあえず、宮川くんを早く帰らせないと!


み「一応俺の家で荷物預かるからさ。話終わったら連絡ちょーだい。これ青い鳥のアカウント」

『分かった……。じゃあ私もアカウント教えとくよ……』


そして教え合っている時、私も宮川くんもバッと効果音が付く勢いで顔を合わせた。


み「A姉ちゃん、歌い手のク(モゴッ!」

『それは後で話すから今は言わないで兄さん達に内緒なの!』


慌てて口を抑えた宮川くん。アイコンタクトをした後、後ろを見れば兄さん達には聞こえて無かったようで「ねー、まだ終わんねぇの?」と悪態をついている。……機嫌悪いな。


『えーっと……じゃあたけのこの村お願い。その他のお菓子も』

み「たけのこ派か……」

『きのこ派か……まぁ一つなら奢ってあげるよ』

み「本当に!?」

『小さいけどお礼ってことで。ね?』


よし、いざ行かん。戦争へ。私は兄さんたちの後ろに着いていった。きっと私は、お坊さんのような般若のような例えにくい顔をしていただろう。

兄さんたちの後ろを歩くこと数分。着いたのは案の定と言うか何と言うか、路地裏だった。しかも少し暗め。奥にはフェンスまで。

そして服を引っ張られたと思うと、おもいっきりフェンスに叩きつけられた。


お「兄ちゃん悲しかったよ〜?可愛い妹が急にいなくなるんだから」

チ「置き手紙なりトド松にメールなり、普通なら伝えると思うけどね」


その割には目は笑ってるけど。目は口ほどに物を言う、って本当にそうだよね。分かりやすい。

トド松兄さんの連絡先なんて知るわけ無いじゃん。教える素振りすら見せてくれなかったんだから。

45話 ※暴力表現有り→←43話



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ゆき(プロフ) - 続きがとても気になるので,友達申請させていただきました!だ (2019年5月7日 19時) (レス) id: 741d7c394d (このIDを非表示/違反報告)
ムギ(プロフ) - 続きが気になるので、友達申請させて頂きました! (2019年5月1日 4時) (レス) id: 40229cd54e (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この小説面白〜いです!友達申請させてもらってもいいですか(^^) (2019年4月8日 12時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
七香(プロフ) - 続きが気になるので友達申請させていただきます! (2019年4月1日 13時) (レス) id: 35bfb76efc (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - すごく続きが気になります!なので友達申請させて頂きました! (2019年3月19日 23時) (レス) id: b0e1119457 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三鈴 | 作成日時:2017年8月25日 18時

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