２９話 ページ31
家に着いたのは良いけれど、知らない人が玄関インターホンの前にいる件について。
私の家知ってる人ってお母さんとハタ坊ぐらいのはずなんだけど。うわ、めっちゃインターホン連打してるし。
数分後、何かショボンとして帰っていった。誰だよ全く。でも何か見覚えあるような？気のせいか。
『さて、とりあえず動画開きますか！』
何の動画って？もちろん歌う曲の動画。映ってる絵とかどんな雰囲気とか分かるし、何より大画面！
ＭＶに人物や景色はいなかった。パソコンをブラインドタッチしてるみたいな感じで文字が一文字ずつ打たれるだけ。それなのに、この曲には合っていた。
『これって初音ミクだから合ってるのかもな。でも私は歌ってみたいや』
多分ＭＩＸはあまりしない方が良いかも。少し感情出して歌うようにすれば私に合うはず。
何回か試しに歌ってみて、メロディーも覚えた。録音しようかなって時にインターホンが鳴った。さっきの人？
カメラに写る人を見て私は急いで玄関に向かう。ドアを開けると、
相「お久しぶりです、松野さん！」
一「どーも、この前はお世話になりました」
『相川さん、一ノ瀬さん！どうして私の家を！？』
一「隣の家に坂田っているんだけど、俺の友達でさ。まさかと思ったけどビンゴだったな」
相「会いたかったですよ！あれから批判が気にならなくなったのでお礼したかったんです！」
いつまでも外にいさせる訳にはいかないので家の中に通す。とりあえず部屋は多いから使っている部屋に通さなければ大丈夫。
相「家広いですね〜」
『掃除大変ですよ〜』
なんて会話をしながら、部屋に招いた。一応全部の部屋は綺麗にしている。時間は恐ろしいほど余っているからね！
２人には申し訳無いけど私は今猛烈に歌いたい。お菓子とコーヒーを用意したあとに
『私、他の部屋いますね。トイレとかはこの地図使って下さい』
一「家の中に地図って……スゴ」
私はもうあれだ、使う部屋が決まって来たから地図を使わなくなった。だから、多分私の知らない部屋があるかもしれない。多分ね。
相川さんたちのいる部屋から出て少し歩く。ちょっと遠いから歌ってもバレないよね。ちょっとだけドア開けとこ。空気がこもるから。
ヘッドホンを耳に付ける。スイッチを押せば始まるメロディ。一応スマホで歌詞を載せる。私は一回深呼吸をして歌いだした。
そしてこの日、私の運命の歯車はかすかに、でも確実に動き出したことに気づかなかった。
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ゆき(プロフ) - 続きがとても気になるので,友達申請させていただきました！だ (2019年5月7日 19時) (
レス) id: 741d7c394d (このIDを非表示/違反報告)
ムギ(プロフ) - 続きが気になるので、友達申請させて頂きました！ (2019年5月1日 4時) (レス) id: 40229cd54e (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この小説面白〜いです！友達申請させてもらってもいいですか(^^) (2019年4月8日 12時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
七香(プロフ) - 続きが気になるので友達申請させていただきます！ (2019年4月1日 13時) (レス) id: 35bfb76efc (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - すごく続きが気になります！なので友達申請させて頂きました！ (2019年3月19日 23時) (レス) id: b0e1119457 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三鈴 | 作成日時：2017年8月25日 18時
