【おそ松さん】俺らの嫌いな妹は俺らが好きな歌い手だった 1曲目

１６話 ページ18

Aside


曲を投稿してから１週間。もちろんすぐに有名になるわけ無い。でも閲覧数は少しずつ増えていた。

あ、そういえば呟いてない！慌ててスマホを取り出し、青い鳥の絵が書かれているアプリをタップする。

今まではしてなかったんだけど、他の歌い手さんは結構やっているようで。私も真似しようと思ったんだ。


『まぁ、誰も知らないし適当につぶやこっと』


動画貼って、説明加えて、適当に言葉を付けて呟く。ついでにお母さんにも連絡する。通知がやべぇ！


A:ごめん！連絡忘れてた！

母さん:もう！いつまで経っても連絡こないから心配したわ！


そして歌を投稿したことを話すと聴いてくる、と言ってトークは終わった。カップラーメン出来そうだな。お湯沸かそう。

スマホを机に置いた瞬間通知音がした。いや、タイミングー！

好奇心に逆らう気も無くまたスマホを手に取る。どうやら青い鳥の方だ。

あ、ハートの数増えてる。ついでにリツイートも。それだけかよ！カップラーメン作り損ねた！


母さん:聴いたわよ！とても上手じゃない！

A:私はまだまだだよ〜


今度こそスマホを置いてご飯の準備をする。もうお腹がペコペコだったので再度通知音が流れたのに気付かなかった。

やっとの思いでカップラーメンを作った。これよこれ。この味よ。味噌味は美味！


食べ終えて、スマホを見る。私のスマホは通知が来たら側面の一部が光る。だから気になるときは凄い気になるのだ。


『あ、フォローの人数増えてる』


サラサラ〜と見ていくと、１人の名前が目についた。


『およ？この人って確か...』


ググってみると案の定歌い手の人だった。しかも超がつくほどの有名な歌い手さん。


『ん〜、この人がリツイートしてるってわけでは無いな。アンチすら湧いてないし』


しかし、歌い手さんにフォローされるとは思ってなかったな。今日はやること無いし聴いてみよっと。

パソコンでようつべを開く。やっぱ動画は大画面に限る。


『天月、歌ってみた、で良いかな？検索っと』


上にあった【小さな恋の歌】という曲を再生した。優しいメロディーと共に歌声が始まる。


【広い宇宙の数ある１つ〜♪】


感想を言うとすれば上手すぎる！綺麗で優しい歌声。歌詞にある通り、優しい歌は私の世界変えたよ！

こんな歌い方、私も出来るようになりたいな。その為にボイトレするか！練習したら両声類になれるかもしれないもんね！

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