66 Noside ページ18
『天を統べる浅緑の支配者よ、我の願いに応え、悪しき者に裁きを与えよ！』
澄んだ声が響く。刹那、空からの衝撃で会場は煙に包まれた。周りには手で煙を仰いだり、咳き込む人が目立つ。
煙が晴れたとき、その場にいた人は目を見開いた。何故ならそこには空想の生き物、ドラゴンと言うべき獣がいたのだから。
『悪しき者には裁きを。レックウザ、【アイアンテール】』
再び砂煙。衝撃で中継用のカメラが壊れるほどの強さだった。
視界が開けた時には指名手配の男のすぐ横はステージよりも深く抉れていた。男は気絶したようで泡を吹いて倒れていた。
「魔神少女！これは、いったい...！？」
No.1ヒーロー、オールマイトがAに近づく。しかしその足はすぐに止まった。何故ならそこにはAでありAではない人物がいたから。
Aの黒い肩まであった髪は腰辺りにまで伸び、真っ白。青色だった体育服は白いワンピースに変わり、背中には金色の輪が光る。
ゆっくりと目を開けるA。その瞳はまさに異様。白と黒のはずである目は緑と赤に変化していた。
『レックウザ、お主は戻れ。我がこの世界とゲートを繋げた。今なら戻れるであろう』
そのドラゴン、もといレックウザは空高く飛翔し、消えていった。そしてAの姿をした人物が言う。
『安心しろ、その男は気絶しているだけだ。彼女はすでに助けた。お主らはやるべきことがあるだろう？』
人質だった少女はいつの間にか彼女に抱えられていた。言葉を聞いたヒーローは次々と男を縛りにかかる。
「あなた何者？Aをどこにやったの？」
ミッドナイトがAに聞く。Aはいつもと違うニヒルな笑みを浮かべて言った。
『お主には関係無い。お主だけでは無い、この世界の住人にはな』
この世界。そのワードはAが違う世界から来ていることを知る者には衝撃的なものだった。
『全く、この世界のヒーローとやらはAの思いも知ろうとしないのだろう？良くヒーローなどと言えるものだ』
その声は有無を言わせぬ威圧的なもの。気迫と言うのが正しいだろう。誰も何も言わなかった。
『我は戻る。これ以上、我らの娘を絶望させたらただじゃおかないぞ』
それを最後に彼女の姿は戻り、バタリと倒れた。髪も服も変化前と同じ。
誰一人動けなかった。ただし、
「ヒーロー、死なないで！」
人質だった少女は倒れたAに泣きながらよりそっていた。そして体育祭は本当の終わりを告げた。
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癒し系猫(プロフ) - エルレイドはキルリアの雄でしか進化しません。しっかりと調べた上で小説にして下さい。クロスオーバーだから読んだのににわかとかはっきり言ってめちゃくちゃ不快です (6月22日 17時) (
レス) @page38 id: 0e8640f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
朝焼 - マフォクシーをお願いします！！ (2019年8月10日 11時) (レス) id: ecb0b24c21 (このIDを非表示/違反報告)
huruminea(プロフ) - カイオーガとグラエナをお願いします！！ (2019年6月29日 22時) (レス) id: ff078af4cf (このIDを非表示/違反報告)
イチゴみるく - ディアルガとパルキアをよろしくお願いいたします (2018年10月13日 23時) (レス) id: 458d879d4a (このIDを非表示/違反報告)
赤井の嫁(プロフ) - ドラゴンタイプでレシラムかゼクロム。お願いします！ (2018年4月5日 23時) (レス) id: c8fd649bf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三鈴 | 作成日時：2017年8月23日 20時
