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第一話〜猫参り  ページ2

ここは人も町も明るい江戸

十「絵を描こう〜♪」
「絵は いらぬか」
「猫 描こう」

お津「いりませぬか 鼠除け〜」

二人「鼠除け 猫の絵〜」

唄いながら歩いているのは猫絵師の十兵衛とその連れのお津根である

「おーい 猫絵描き屋さん
一枚 描いちゃくれねえか」

すると、十兵衛の背負っている箱から一匹の三毛猫が顔を出した

ニ「んなぁ〜」
十「へぇ ありがとう存じます〜♡」

〜飯屋の中〜
十「ご店主 襖に描いてよろしいんで?」

店「はい 頼みますよ」

猫「なぁん」

店「前はコイツが良く鼠を捕ったもんだが、年のせいか近頃は寝てばかりで、鼠が増えて困っていたのですよ」
「本当に猫の絵で鼠が逃げ出しますかね?」

十「ええ そりゃあ!」
「蚤や鼠の害から守る出羽の猫の宮の有り難ーい神威が篭った『八方にらみの猫』ですからね」

お津「鼠も素足で逃げ出すってものですよ」

十「では、ちょっと集中して描きますんで二人っきりにしていただけますか?」

店「へぇ じゃ茶の準備でもしておりましょう」

お津「ありがとう存じます」

店主が茶の用意をしに行き、十兵衛が襷を巻いて絵描きの支度に取り掛かると、

「よくもまぁペラペラと嘘を言えるなぁ、十兵衛よ」
ニ「出羽になんぞ行った事ないクセに」

木箱の縁にもたれ掛かり煙管をふかしながら二又に分かれた尾を振るニタ

お津「ニタ公、十兵衛殿になんという事を!」

十「気にすんなって、お津根。まぁ、効力はあるからいーんだよ。人ってなぁ 多少嘘臭くても名称ある方が安心するってもんだ。って話しかけんな猫又どん」

ニ「はいはい 人間どん」

お津「ニタ公ッ!十兵衛殿も…ハァニタ公の事がバレてもしりませんよ」

十「おっと、そりゃ勘弁だ」

ニ「お嬢はちと心配症だねぇ〜」

お津「ニタ公!」パシッ!

お津根がニタが咥えていた煙管を取り上げた

そう言って、十兵衛は襖に大きな横座りの猫を描いていく

十「よし 頼むぜ、ニタ」

ニ「あいよ〜〜〜」

ニタが息を吸うと口の前に神気を纏った風が集まった それをふぅ〜っと絵に吹き付けた

ぱちりと猫の絵の目が開く

十「うん 良い目だ」

ニ「どうも 十兵衛も動物だけは上手いよな」

お津「ニタ公、それは余計ですボソッ」

十「人が下手で悪かったなぁ!╬」

ニ「にょほほほ(*´艸`*)」

店「あの〜 猫絵屋さん?今、声が?」

あわてて十兵衛はニタを自身の陰に隠す

〜猫参り◆羨←登場人物



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作者名:カピバラ | 作成日時:2019年3月23日 15時

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