【歌い手】ゲーマーなツンデレ彼女と優甘彼氏【浦島坂田船】

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少し落ち着いてから、これからどうするのかと単純な疑問を投げかける。


京「5日以内に家を出てけって言われたからなぁ…。正直、途方にくれてるよ、俺は。」


『とりあえず、どこか新しく物件探さなきゃだよね…貯金はどのくらいあるっけ…？うーんでも、その前に部屋も片付けて……

あ、もうこの際、箱詰めしちゃう？』


ようやく元気を取り戻してきた彼女は、京くんに手当てをされつつ、閃いたように言った。


京「そう…だな、もう引っ越す準備、始めちゃおうか…。」


『ごめんね、まーしぃ。せっかくお出かけできる日だったのに…。

またしばらく忙しくなっちゃいそう。』


そう言って彼女はとても申し訳なさそうな表情を浮かべた。


志「全然気にせんでええよ、俺も…何か…手伝えること…あ、る……」

自分で尋ねておいて、じわじわと良い案を考えついた…気がする。


『どしたの、まーしぃ』


志「今ふと思ったんやけど……

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A、俺と一緒に住む？」


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我ながら突飛なアイデアだと思う。
ほら、京くんもビミョーな顔してるやん。

あーーー！流石に早まったかぁ！？

だって2人とも黙り込んでるやんか！！！


京「それ…本気で言ってる？」

と、俯いたまま尋ねる京くん。


どんな表情なのかは読み取れない。少し、怖い。


志「や、やっぱり…早まり過ぎやったよなぁ…？は、はははは…(汗 」

そんな風に笑って誤魔化すも＿、


『わりとありなんじゃない…？ね、そう思うよね？』

と彼女は次第に顔を輝かせ、京くんの肩を揺すった。


少し間を空けて、

京「…うん、志麻くんがAの側についてくれてれば安心だもん、ね。」

そう言って京くんはニコリと笑った。


志「え！ダメ元やったのに…いいの！！？」


京「ただ＿＿、」


そう言って京くんはもう一度俯いた。


京「こんなこと言ったら気持ち悪がられるかもしれないし、少し恥ずかしい気もするけど…

Aは俺にとって。たった1人の家族なんだ。

もし…もし、Aに何かしたら、悲しむようなことしたら…、いくら志麻くんといえど、絶対に許さないからね。」

京くんはちょっとだけ、俺を警戒するようにじっと見つめた。

その眼差しに、思わずゴクリと息をのむ。


『…ねぇ、大丈夫だよ、お兄。

だって、まーしぃだもん。』


そう言って彼女は優しく微笑んだ。

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