13話 ページ17
私があそこに居ることで皆が汚れてしまう…
できるだけ遠くに…
走って走って走った。
はずだった____________
小「おい!!!!待て貴様!!!!」ガシッ
なんで?
貴方は鬼が嫌いなんじゃないの?
はやくどこかに行ってよ…
『何の用ですか。私は用事があるんです。』
小「こんな所にか。」
『何かいけない理由でもありますか?』
小「本当に用事か?俺には逃げたように見えたがな。“綺麗”という言葉から。」
『……』
小「図星か。貴様は俺たちの過去を知っていると言っていた。当然俺の過去だって知っているんだろう。…貴様も同じなんじゃないか?」
言えば同じなのかもしれない。
でも私が奪った命の数は伊黒さんなんかと比べ物にならない。
『違います。馬鹿げたこと言わないで下さい。』
小「なら何故逃げた。」
『逃げてなんかいません。言ったじゃないですか。用事を思い出したんです。』
小「逃げていただろう。俺には分かる。」
『伊黒さんに何が分かるって言うんですか!!ほっといてくださいよ!!』
小「…全部だ。」
ハッ
私は最低だ。
せっかく心配して追いかけてくれたのに。
あんな顔をさせた。
伊黒さんの辛い記憶を掘り起こした。
私は前世でも今世でも人を苦しめる。
小「貴様は俺の屋敷へ来い。来ないなら殺す。」
『私頚を斬っても死にませんよ?』
小「なんとしてでも殺してやる。」
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あぁ、
やっぱりいい人だ。
どうせ殺せないってわかってるんでしょ?
私がいつも森へ帰ってること知ってるのかな?
どっちにしろ自分の家に連れて帰って話を聞いてくれようとしてるんだろうな。
『ふふっ…殺されたくないのでお邪魔します。』
小「それでいい。」
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伊黒さん。
貴方は汚れた人間なんかじゃないですよ。
だって鬼である私にこんなにも優しくしてくれるんですから。
自分と同じかもしれないっていう興味本意からかもしれないけど。
優しさだって思っておこう。
もし私が私の過去を話したら伊黒さんの過去だって自分の口から教えてくれますか?
そして、辛いことも全て吐き出せる唯一の存在にしてくれますか?
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金平糖 - とても面白いです!天国のお友達にも届くといいですね。 (2021年10月1日 18時) (レス) @page24 id: f3f7dadf62 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - このお話好きです!続きも楽しみにしてます!これからも頑張って下さい! (2020年8月11日 15時) (レス) id: 710743c9e2 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれっと(プロフ) - コットンキャンディーさん» コメントありがとうございます!!!!ただいまです!!!!これからも頑張りますので、今後とも応援よろしくお願いいたします!!!! (2020年6月30日 21時) (レス) id: d9c3e649f3 (このIDを非表示/違反報告)
コットンキャンディー(プロフ) - おかえりなさい!!これからも応援してます! (2020年6月29日 22時) (レス) id: 5295ad42ac (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれっと(プロフ) - 抹茶タピオカ2号さん» ただいまです!!!!これからも更新頑張ります!! (2020年6月29日 17時) (レス) id: d9c3e649f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこれっと | 作成日時:2020年5月23日 8時