6話 ページ8
「A〜？」
「どうかしましたか？」
「お前、この後何したい？何か希望があれば言ってみ！」
散々構い倒されて、家というか根城？と思われる場所に連れてかれ、よくわからない飲み物を出されたと思ったら、そんな質問をされた
「元の世界に、帰りたいです。」
「……俺が聞いてんのはちゃうんやけど。“俺と”何したいか聞いてん、それに俺一人じゃなんも出来無いしな、で、何したい？」
「えっと…その、」
はい、この質問はタブーだったようで。
満面の笑みなのに所々血管の浮き出た顔は恐怖でしかない
でも、したいことを聞かれても困る…そう、決めあぐねていると
「…なぁ、A。何で人間界に帰りたいん？会いたい人間でもおるん？」
「会いたいと言うか、両親を1発ほど殴らせてもらいたいです。後は、元の世界の方が心が落ち着くからですね。」
「…ふーん。」
つまらなそうに声を漏らした後、どこかに消えたと思ったら、手持ちにしては少し大きい？位の鏡を持ってきた
そして、それを私に手渡し
「それ、今自分が考えてるモノが映る鏡。それで見てみ、お前の両親」
と言った
半信半疑だが、鏡を持ち覗き込むとそこには確かに両親が映っていた
…人が沢山居て両親は笑顔だ
『私達は“生贄を”10数年にわたり管理し、先日、我らが神へと奉納し、私達、いえ神を崇拝する者への加護はさらに増えました！』
『あの子供も我等の、これから来たる新時代の糧となれて嬉しかったことでしょう！今日はお集まりいただき有難うございます！』
何かが、切れた音がした
知ってはいたし、理解して気持ちも整理できてたと思ってたけど、違った
事実を突きつけられるのは、余りに残酷で、心が苦しい
結局私は、娘でも、人間ですらなくて、生贄。悪魔を崇拝する人達からすれば、惜しみない命だった
「こんな、お前のことを誰一人覚えてない、名前すら呼ばないような奴らのとこに帰るんか？帰る意味ない、そうやろ？」
「ここに居れば忘れられる事なんて無いで？それに、退屈ならいくらでも遊んでやるし何でも欲しいモノやる……最後な、本当に帰りたいん？」
私が両親に会いたかったのは、少しでも愛してくれるかもしれない、という望みがあったから
その望みが打ち砕かれた今、この目の前の誘いの方がとても魅力的に感じる
「…い「そんなさ、悪魔如きに都合のいい話なんてある訳無いじゃん」っえ？！」
突然現れたその人は、炎を纏った刀でゾムさんの肩を突き刺した
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へみおらのりりぃ - すごく面白い！ 更新待ってまーす！ (2022年12月11日 5時) (
レス) @page29 id: 9448ccf0f8 (このIDを非表示/違反報告)
朱蛛(プロフ) - 夢女で悪かったなさん» コメントありがとうございます！ちょっと、色欲は扱いずらくて…( ；∀；)この小説をR指定する訳にもいきませんし…苦肉の策の「色欲＝遊び人」って感じですねᕕ( ᐛ )ᕗそれはそうと、主人公に寄り添って何がしたいんでしょうね？(ˆωˆ ) (2022年12月6日 23時) (レス) id: 0c20be0e3f (このIDを非表示/違反報告)
夢女で悪かったな(プロフ) - 文頭読んだら「全て嘘」って、天使と繋がりあってもやっぱり悪魔してますね。これだからutさんは… ただの私の感想なんですけど、utさんって他の方々と違って遊びとして捉えてる感じがする…？ よくわからないけど一線引いてるって感じがするんですよね…(そこも好き) (2022年12月6日 22時) (レス) @page26 id: 6eeb9ee70c (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 朱蛛さん» お返事ありがとうございます！はい！それで十分ありがたいです！活動頑張ってください！！ (2022年11月27日 23時) (レス) id: 1423256604 (このIDを非表示/違反報告)
朱蛛(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！そうですね…次回の更新から区別を付けさせて頂きますね( ˙꒳˙ )ゝ既存のは文字数がオーバーしてしまうので…grやtnという感じでも宜しいですか？ご指摘、ありがとうございました！∠( ˙-˙ )／ (2022年11月27日 13時) (レス) id: 0c20be0e3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱蛛 | 作成日時：2022年11月5日 22時
