竜胆と公園デート�� ページ18
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竜胆はAが笑うのを見つめて立ち上がる。
「俺も見たい。
まだいるかな??行ってみよーぜ!!」
「うん。」
差し出された手を握ると財布と
スマホを持ってマンションを出掛けた。
マンションから歩いてすぐの公園は
平日の昼前と言うこともあって
人はまばらだった。
「あ、竜胆くん居たよ。」
Aが指差した先にあるベンチに
体を丸めるようにして日光浴をする茶トラ。
「何か野良にしては綺麗だな。」
そちらに足を向けると薄っすらと
目を開けてこちらを見る猫と目が合った。
「…逃げちゃうかな??」
2人が足を止めると
しばらくこちらを見つめてにゃ〜んと鳴いた。
「大丈夫そうだね。」
Aが猫に近寄り、手を伸ばすと
その手にすり寄るように頬を押し付けた
「…へぇ。こんな近づいても逃げないんだな。」
竜胆もAの隣にしゃがんで猫に手を差し出した。
最初はクンクンと匂いを嗅いでいたが
危害を加えられないのを分かったのか
その手をペロペロと舐めた。
そのまま顎を撫でてやるとゴロゴロと
喉を鳴らして気持ちよさそうに目を閉じた
Aはスマホを取り出すと竜胆と猫を撮った。
竜胆も猫が相手だからか
いつもよりも柔らかく笑っていた。
「うまく撮れた!!竜胆くんは猫好き??」
「どっちかって言うと犬派だったけど
猫も案外可愛いもんだな。」
「確かに蘭くんの方が猫派って感じだね。」
「兄ちゃんは猫派っていうか
猫そのままだけどな。」
Aは声を上げて笑った。
2人に撫でられてすっかりリラックスした
様子の猫は竜胆の膝の上に乗って
体を丸めるとお昼寝の体制を取る。
ベンチに座り、何をするわけでもなく
公園でのんびりと猫を愛でて過ごした。
「野良ならウチで飼うかな…」
「でもこのコ、きっと公園の
アイドルなんじゃないかな。」
Aがチラリと視線を向けると
来たときよりも増えた子どもたちが
羨ましそうにこちらを見ていた。
Aが子どもたちに手招きすると
ゆっくりこちらに向かってきた。
「触りたい??」
「でも僕たち触ろうとすると逃げちゃうの。」
「猫ちゃんはびっくりしちゃってるだけだから
優しく触れば大丈夫だよ、こっちおいで。」
Aの側に寄った男のコは
静かに猫に優しく触れた。
ピクリと目を開けて反応したが
しばらくするとまた目を閉じて
その手に擦り寄った。
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むちょ - とってもとってもとっても素敵なお話でした！！一気に読んでしまいました('ω')3人で幸せでとっても良きでした！ (12月14日 17時) (
レス) @page2 id: a1b97b3e35 (このIDを非表示/違反報告)
YUMi(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます!!そう言って頂けると嬉しいです(◍•ᴗ•◍)わたしも書きながらニヤニヤしてます笑 (2023年2月20日 5時) (レス) id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです‼️ニヤニヤしながら読んじゃいました！ (2023年2月19日 1時) (レス) @page19 id: ac76470a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUMi | 作成日時：2023年1月19日 17時
