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Aはタバコに火を点けて酒を飲むと隣に置かれたゲンガーの頭を撫でた。
「さっきから気になってたんだよ
そのぬいぐるみ。もらったのか??」
「そう!!大好きなゲンガーくん、
わたしに持ってきてくれたの。」
Aが嬉しそうに笑ってそう言うのでオーナーも声を上げて笑った。
「そうか、そうか。よかったなぁ、A!!」
無骨な手で頭を撫でるオーナーはそれでも髪型を崩さないようにと心遣いが感じられて、Aはその手が大好きだった。
すると店長がフルーツの盛り合わせとミニパンケーキやサンドイッチの軽食プレートを持ってきた。
それらをテーブルに置くと、オーナーにタブレットを手渡した。
Aから手を離してタブレットに指を滑らせると売上を確認した。
「…スゲェな、今日のVIP。灰谷…??」
オーナーは小さく呟くと思案するように目を閉じた。
「…あれか、六本木の。」
タブレットを店長に返したオーナーはAの肩を掴むとその目を覗き込むように見つめた。
「大丈夫か??コイツらに何もされてないか??」
「大丈夫だよ。ちゃんとわたしの
嫌なことしないでって先にお願いしたの。
それに弟の竜胆くんとはお友だちでね、
2人ともすごく優しくしてくれてるよ。」
「そうか…ならいいんだ。
その辺の半グレくらいなら俺でもどうにか
なるが、コイツらのいる組織は別モンだ。」
「でも梵天はわたしの恩人でもあるんだよ??
あの人をあんな目に遭わせたアイツに
わたしの代わりに仕返ししてくれたんだから。
おかげでわたしも自由の身になれたワケだし。」
波音もオーナーもその時を思い出すように険しい顔をして目を伏せた。
「…あんまり関わらせるのも微妙なとこだが、
Aの友だちなら引き離すワケにもな…
何かされるようだったらすぐに知らせるんだぞ。
俺だって先に分かってりゃ何とか出来ることも
ある。同じ轍を2度と踏むつもりはねぇから。」
彼もAの以前のことは歯痒い思いをしたのだ。
「…いつもありがとう、オーナー。」
Aは微笑むとオーナーの胸に抱き着いた。
その背に腕を回すと優しく撫でてやった。
そして静かに口を開く。
「もう昨日だけど、朝しとしと雨が降ってたから
あの人のこと迎えに行ってきたの。
やっと家に帰って来てくれたんだ。
これからはずっと一緒にいられるの。」
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YUMi(プロフ) - ゆんこさん» ゆんこさん、新作見てもらえて嬉しいです!!期待に添えるように頑張ります(◔‿◔)性格悪めは書いてて楽しいです笑 (2022年11月13日 16時) (
レス) @page4 id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんこ - 新作待ってました！性格悪い夢主ちゃんいいですね！！これから楽しみにしてます！無理をなさらず頑張ってください！！ (2022年11月12日 22時) (レス) @page2 id: 8a5959758c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUMi | 作成日時：2022年11月12日 18時
