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『ロマンチックだねぇ』
梅原「...」
眺める私に、梅ちゃんが手を差し出した。
梅原「乗ろ」
手を伸ばしてみると、梅ちゃんの指が私の手のひらを握った。そっと包み込んでくるような思いがけない優しい手に、心臓が早鐘となって胸を突き始める。
白馬とメリーゴーランドと梅ちゃん、絵になる姿に見惚れた。
梅ちゃんの手の感覚にやり場の無さを感じて、私は俯いてただ梅ちゃんの後をついていった。
いざ乗ってみれば、隣の梅ちゃんの姿に顔が緩んでしまう。
『...よくお似合いですね、王子』
梅原「やめろw」
動き出すと、「ピノキオ」の�爛魯ぁΕ妊�ドゥル・ディー・ディー�瓩�聴こえてきた。
『〜♪』
梅原「丹野、こっち向いて」
梅ちゃんがスマホをこちらに向けていた。
『恥ずいんですけど。私も梅原王子撮る』
梅原「やだ」
『いーじゃーん』
梅原「どうせ西山とかに見せるつもりだろ」
『...ばれた。そう言う梅ちゃんだって』
梅原「俺は違うから」
『えー？』
そして、
梅原「次こっち」
梅ちゃんはまたもや私の手を引く。
だんだん手を繋いでいる時間が増えてきてるのは気のせいだろうか...
シンデレラ城の前で梅ちゃんは足を止めた。
梅原「見て」
『え』
音楽が流れ始め、まるで口笛のような音の後に、暗闇が光に染まった。
『わ...』
シンデレラ城と共に、花火が咲いては消える光景は、本当に魔法のようだった。
花火とかちゃんと見るのいつぶりだろ...綺麗...
〜♪
あ、これ��You'll Be in My Heart��...
隣を見ると、梅ちゃんと視線が合った。
胸がドキッと鳴った。そんな私をよそに、花火の音に掻き消されるからか、マスクをずらして梅ちゃんが笑う。花火に照らされる笑顔が、また綺麗で...
梅原「丹野の好きな曲」
ずるい。心臓に悪い。慌てて花火に視線を戻した。
なんとなく気づいちゃった。今のは「偶然」目が合ったんじゃなくて、多分......梅ちゃんは私を見ていた。
あーあ...
あーあー...
負けたような、悔しいような、でも嬉しくてたまらない。色々ごちゃ混ぜな感情が生まれてしまった。気を緩めてしまうと、手が震えそう。でも手を繋いだままだから、どうか伝わりませんようにと心で念じた。
忘れたくない、きっと忘れられないと思った。悲しくないのに、涙が出そうだった。
心が溶けてしまいそうなくらい、幸せを感じていた。
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gtuysut5843…(プロフ) - 好き！！！！控えめに言って神！！！！泣けるし、笑えるし、いい話だし！！！声優さんたちとの関係性もすこです…続編楽しみにしています！！！ (2022年7月26日 2時) (
レス) @page50 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
ひまなみ(プロフ) - 作品読みました！もう！あーーー！！ってなるほどもどかしく、でも面白くて最高です！！更新頑張って下さい！！ (2022年6月16日 7時) (レス) @page50 id: e0f8058dad (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 作品読ませていただきました。日常的な会話や、感動シーンまで全てにおいて素晴らしい作品だと思います！この小説はとても面白くて好きなので、更新楽しみにしてます。 (2022年4月30日 17時) (レス) @page49 id: a995b7f6e9 (このIDを非表示/違反報告)
松野(プロフ) - きららさん» ありがとうございます！もっと上手く話を書きたいのですが難しいですね〜。亀更新ですがよろしくお願いします〜 (2022年1月8日 0時) (レス) @page49 id: 39a3459d31 (このIDを非表示/違反報告)
松野(プロフ) - 夜野 望さん» ありがとうございます！更新遅いですがお付き合いください〜 (2022年1月8日 0時) (レス) @page49 id: 39a3459d31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祭 | 作成日時：2021年7月14日 0時
