「テン、あのね…」 (ページ4)

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嫌な頭痛がして目を開けたら何故かベッドに寝ていた
あれ、昨日ちゃんとベッドに行ったのか私、、
そう頭を押えながら天井を見つめて考えて、あまりの頭の痛さに横に寝返りをうった時だった

『…………え………誰………？？？』

びっくりしすぎて1周まわってそんな言葉しかでなかった
いやいやいやまって、本当に誰だ？？

一目みただけでもわかる端正で気品のある顔立ち、長い睫毛は綺麗に伏せられていて静かに寝息を立てている

二日酔いの頭をフル回転させても私にこんな知り合いはいない
そもそも男友達なんか同僚のドヨンくらいしかいないというのに…
まさかストーカー？！いやいやこんなイケメンがそんなわけ絶対ない
どうしたらいいかわからなくて、ただじっと横に寝ている男の寝顔を見ていたら気配に気づいたのかパチリと目を開けた

「A起きたの〜？」

へへへっと目を細めて笑いながら間延びした声で私の名前を呼ぶ彼……

まってなんで私の名前しってるの？！
まさか本当にストーカー？！

『あ、あ、ああの、、だれ…ですか………』

意を決して見知らぬイケメンに尋ねる

「えぇ？テンだよ〜」

テン…？何を言ってるんだこの男は？テンは私の愛猫なんだよ
そう思い、周りを見回して見たらテンがいない事に気づいて、バッとベッドから起き上がってリビングの方に走った
いつも枕元にいるのに……

部屋中どこを見回してもテンがいない
変な汗をかきながら私は再びベッドルームに戻る

「ね、何探してるの？テンはここだよ？」

そう言って両手を広げるテン(？)

神様、私は夢でも見てるんでしょうか？
仕事のしすぎでついに幻覚症状まででてきてしまったんでしょうか？